シーズン末の最終戦、「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14日~11月21日/室内ハードコート)…

シーズン末の最終戦、「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14日~11月21日/室内ハードコート)への出場権を懸けて争っているライバルたちが、「ATP500 ウィーン」(オーストリア・ウィーン/10月25日~10月31日/室内ハードコート)で直接対決を果たすことになった。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。【関連記事】シナーがジョコビッチ以来の最年少記録。ファイナルズ出場権争いも白熱

準々決勝で激突することになったのは、第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と第7シードのヤニク・シナー(イタリア)。両者の唯一の対戦は1年前のこの大会で、室内ハードコートを得意とするシナーが7-6(2)、6-3のストレート勝ちを飾っている。

世界トップ8の選手たちが対戦するシーズン最終戦の出場枠は現在6つまで埋まっており、残る2枠をめぐって熾烈な争いが繰り広げられている状態だ。ルードはその出場者争いでは25日時点で7位(3015ポイント)、一方のシナーは10位(2845ポイント)と、170ポイントの差がある。直接対決でシナーが勝てば、このウィーン大会で1回戦負けを喫した9位(2955ポイント)のフベルト・フルカチュ(ポーランド)を抜いた上、その時点でルードとの差を80ポイントまで縮めることができる。逆にルードが勝てば、出場権獲得に向けて大きな一歩となる。

この対戦に向けて、シナーは以下のように語っている。「トリッキーな状況だね。出場権争いでは彼の方がいい位置にいる。そのことは考えないようにしようと思うけど、出場権を獲得できると信じるためには、そのことを考えざるを得ない。出場権を獲得したい。今年が無理なら来年には達成できればと思う。もし来年も無理なら、僕はもう最終戦には出場できないかもしれない。一試合一試合でベストを尽くしていくだけだよ」

「プレッシャーも含めていろいろあるけど、ハイレベルな一戦になればいいね。彼はとにかく安定したプレーヤーだ。ベースラインからほとんどミスをしないし、サーブは大きく向上している」と、ルードを警戒している。

このウィーンでは、2回戦でも最終戦出場を目指す選手たちの直接対決が実現した。出場権争いで12位(2330ポイント)につけるフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が、11位(2840ポイント)のキャメロン・ノリー(イギリス)に2-6、7-6(6)、6-4で勝利。第2セットのタイブレークで相手のマッチポイントを3度しのいでの逆転劇により、最終戦出場へ望みをつないでいる。一方のノリーは、シナーに5ポイント差と迫っていた中で痛い敗戦となった。

大きな勝利を手にしたオジェ アリアシムは、「運が良かったね。彼がもう少しで勝つところだったけど、僕の信じられないようなパッシングショットが決まってマッチポイントをしのぐことができた。勝つ可能性が低いこともあるけど、そんな試合に今日は勝つことができたよ。出場権争いに留まるためには大きな勝利だ。ここで負けたら、出場できる確率はかなり低くなっていただろうからね。どうにか生き残ることができたけど、ゴールはまだ遠いよ」と述べている。

また、出場権争いで13位(2280ポイント)につけるアスラン・カラツェフ(ロシア)は、第4シードとして出場した「ATP250 サンクトペテルブルク」(ロシア・サンクトペテルブルク/10月25日~10月31日/室内ハードコート)で世界57位のジョン・ミルマン(オーストラリア)に敗れ、2回戦で姿を消している。

シーズン最後のマスターズ大会である「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/11月1日~11月7日/室内ハードコート)が来週に控える中、最終戦の出場権争いは最後までもつれることになりそうだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのシナー

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)