全世界が注目するビッグクラブ同士の対決は、ふたを開けてみれば0-5でリバプールの圧勝に終わった。試合は前半の内容でほと…
全世界が注目するビッグクラブ同士の対決は、ふたを開けてみれば0-5でリバプールの圧勝に終わった。試合は前半の内容でほとんど決まったと言っても過言ではない。何しろ、最初の45分で0-4と大差がついてしまったのだ。特にリバプールの最初の2得点は、この試合で見せたユナイテッドの守備戦術を攻略して生まれたもので、明暗を分けることになるゴールであった。
リバプールのボール保持に対してユナイテッドが取った策は、プレッシングの陣形を相手の配置に噛み合わせることだった。ブルーノ・フェルナンデスがアンカーのヘンダーソンをマークし、メイソン・グリーンウッドが中央に絞ってクリスティアーノ・ロナウドと2トップを組んで相手CBを監視。そして、ボールを相手左SBのアンドリュー・ロバートソンに誘導し、そこに対して走力と対人守備に長けたアーロン・ワン=ビサカをぶつけることで、高い位置からの守備を実行する。
■開始5分で得点されてしまった

しかし、このプレッシングはかなりリスクが高い。ワン=ビサカがロバートソンを潰しに出て行くと、最終ラインで瞬間的に3対3の数的同数を受け入れることになるからだ。
ホームでサポーターの大きな声援を浴びながら勇気を持ってハイプレスを敢行したユナイテッドだったが、このリスキーな守備が仇となり開始5分で先制を許してしまう。
■またしてもケイタがゴールを決める
ワン=ビサカのパスコース切りが甘くなったところを見逃さなかったロバートソンがジョタに縦パスを通すと、ジョタはワンタッチでロベルト・フィルミーノに渡す。そしてフィルミーノが裏に抜けたサラーにスルーパスを出すと、最後は2列目から飛び出してきたナビ・ケイタにボールが渡り、ダビド・デ・ヘアとの1対1を制してネットを揺らした。
そのわすか8分後、リバプールは2点目を奪う。このゴールを演出したのはまたしてもケイタであった。
■ケイタに注目するのも面白い
今度はワン=ビサカの寄せが遅れた瞬間に、ロバートソンがペナルティアーク付近にアーリークロス。ここにケイタが飛び込むと、ハリー・マグワイアとルーク・ショーのコミュニケーションミスが発生し、ボールはケイタの下にこぼれる。そして右サイドを駆け上がったトレント・アレクサンダー=アーノルドにパスを送ると、最後はアーノルドのクロスにジョタが合わせてリードを広げることに成功した。
この2点を皮切りにリバプールは前半のうちにもう2点を追加し、試合を決定づけている。モハメド・サラー、フィルミーノ、サディオ・マネらの強力アタッカーだけでなく、オフ・ザ・ボールの質で違いを生み出せるケイタに注目してリバプールの試合を見ても面白いかもしれない。