【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・10/23 富士S(GII・東京…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・10/23 富士S(GII・東京・芝1600m)

 中団を追走したソングラインが馬群の中央から抜け出し、サトノウィザードの追撃をクビ差抑えました。これまでNHKマイルCでハナ差2着の成績はありますが、重賞制覇は初めてです。キズナ産駒は今年に入って7つめの重賞制覇。ディープボンドのフォワ賞を入れれば8つめです。

 母ルミナスパレードはジューヌエコール(重賞2勝)の半姉。母方にヌレイエフとミスタープロスペクターを併せ持つキズナ産駒は、マルターズディオサ、アブレイズ、スマートリアンなどコンスタントに活躍馬が出ており、連対率、1走あたりの賞金額とも、キズナ産駒全体の数値を大きく上回っています。キズナ産駒は3歳7〜9月の連対率は18%で、10〜12月は27%。この時期にグンと成長する血統なので次走も楽しみです。

◆今週の血統Tips

 天皇賞・秋は三つ巴という下馬評で、当サイトの単勝予想オッズは以下のとおり。

1番人気コントレイル   2.3倍
2番人気グランアレグリア 2.5倍
3番人気エフフォーリア  3.0倍

 GIレースでこれだけ競った人気になるのは珍しいことです。1990年以降の平地GIで、1〜3番人気が3.5倍以内に収まったのは、97年宝塚記念、02年天皇賞・春、13年宝塚記念のわずか3回。この3レースはそれぞれ12頭、11頭、11頭立てと比較的少頭数だったので、オッズが低くなったという側面があります。

 今回は16頭立ての予定で、なおかつ3番人気の予想オッズが3.0倍。近年のGIレースのなかでは最も人気が集中する可能性の高い三つ巴戦かもしれません。

 今回の上位人気3頭のうち、コントレイルとグランアレグリアはディープインパクト産駒、エフフォーリアはエピファネイア産駒。東京芝2000mの連対率は、ディープインパクトが27.3%、エピファネイアが23.5%となっています。ディープインパクト産駒は過去10年間の当レースで8頭の連対馬を出しています。ただ、勝ち馬はわずか1頭で、2着が7回と多めです。

 ちなみに、上記3レースのなかで、1〜3番人気馬が上位3着までを占めたのは02年の天皇賞・春しかなく、残り2回は伏兵が馬券圏内に突っ込んできて三強体制が崩れています。三強の三連複1点買いはリスクがあります。

 (文=栗山求)