【明治安田J1リーグ 第33節 浦和レッズvs柏レイソル 2021年10月22日 19:03キックオフ】 既に試合が決し…
【明治安田J1リーグ 第33節 浦和レッズvs柏レイソル 2021年10月22日 19:03キックオフ】
既に試合が決した雰囲気の中であっても、59分、江坂はゴールを決めると喜びと安堵を見せた。
古巣相手のゴールでは、あえて無表情を保つ選手も珍しくない。しかもこの場面は4-1というスコアからのダメ押しであり、私自身は、ちゃんと喜ばずに静かに自陣へ戻っていくだけだろう、と思っていた。
しかし、空き番号から柏で背負っていた10番ではなく33番を選んだ男は、両手を広げてゴール裏のサポーターと喜びを分かち合った。普段の江坂は、ゴール後に下を向いて喜びを噛み締めるタイプのガッツポーズをする印象が強い。それもゴール裏に向かってではなく、タッチラインや自陣の方へ走りながらだ。それを踏まえると、これはあえて無表情を作るのと同じくらいの、あえてのセレブレーションのようだった。
■試合前のある場面に感じた「あえて」
思い返せば試合前にも、あえて、が感じられる場面があった。
入場し、集合写真の撮影が終わると、酒井宏樹と山中亮輔は揃って柏ベンチを訪ね、ネルシーニョ監督と挨拶を交わしたが、江坂はそこに加わらなかった。
柏のエースから、浦和の男へ。ゴール後に喜ぶだけでなく安堵の表情も見せたのは、まるで自身に課した通過儀礼が終わったかのようだった。「レッズの掲げる目標を達成するために自分に課せられるタスクを結果で示していきたい」(浦和サポーターへの移籍コメント)という言葉通り、浦和のために戦い、浦和に喜びをもたらすことが今の自分の使命である、という彼の強い決意を感じさせるのに十分な2つのシーンだった。
■試合結果
浦和レッズ 5-1 柏レイソル
■得点
15分 汰木康也(浦和)
21分 関根貴大(浦和)
23分 汰木康也(浦和)
33分 マテウス・サヴィオ(柏)
45分 キャスパー・ユンカー(浦和)
59分 江坂任(浦和)