防御率1位投手でもチームの連敗は止まらなかった。4日の日本ハム戦に先発したロッテ石川歩投手は制球に苦しみ、5回で120球も投げ、何とか2失点で踏みとどまったが本来の投球とはかけ離れていた。■ロッテは開幕4連敗 防御率1位投手でもチームの連敗…

防御率1位投手でもチームの連敗は止まらなかった。4日の日本ハム戦に先発したロッテ石川歩投手は制球に苦しみ、5回で120球も投げ、何とか2失点で踏みとどまったが本来の投球とはかけ離れていた。

■ロッテは開幕4連敗

 防御率1位投手でもチームの連敗は止まらなかった。4日の日本ハム戦に先発したロッテ石川歩投手は制球に苦しみ、5回で120球も投げ、何とか2失点で踏みとどまったが本来の投球とはかけ離れていた。

 WBC帰りの影響については、明確に否定した石川だが、明らかにフォームのバランスを崩していた。

「納得はいってないですね。まあバラバラだった。バッターと勝負できなかった」。勝負する前の段階だった。

 頼みのシンカーも5回、近藤に決勝のタイムリー二塁打を許すなど、終始制球に苦しんだ。「思ったところに投げることができなかった。ボール先行で、苦しい投球で、球数も多くなってしまった。いいリズム、流れをつくれなかった。次回までにしっかり調整します」と反省したが、調整不足なのか、明らかに下半身が使えていない。

■球速も低下、「もうちょっと強いボールを投げたかった」

 初回2番の中島には150キロの速球でファールさせていたが、2回以降は要所で140キロ台は出すものの、130キロ台の速球が目立ち、明らかに球速が落ちていた。

 途中からスライダーを交えて目先を変えたが、カーブでカウントが取れず、ボール先行では苦しい。チームは1-6で敗れ、開幕4連敗。自身も黒星発進となった。

「コントロールだけじゃないですか。もうちょっと強いボールを投げたかった。色々変えながらやっている。しっかりしたフォーシーム(直球)を投げること」と石川。早急に自分の投球フォームを取り戻さねばならない。

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono