肘の具合がよくなり心身ともにリセットされたというノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、デビスカップ・ワールドグループ準々決勝「セルビア対スペイン」戦を前に、コートに戻る準備万端となった。  「このところあまり試合をやっ…

 肘の具合がよくなり心身ともにリセットされたというノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、デビスカップ・ワールドグループ準々決勝「セルビア対スペイン」戦を前に、コートに戻る準備万端となった。  「このところあまり試合をやっていない。コンディションを上げていくために必要なのは、まさにそれ、試合だ」とジョコビッチは言った。  ジョコビッチは昨年の全仏オープン優勝のあとにスランプに陥り、世界1位の座から滑り落ちていた。彼のもっとも最近の試合は3月のインディアンウェルズでの「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)4回戦における、ニック・キリオス(オーストラリア)に対する敗戦だ。彼はなかなか完治しない右肘の故障を理由に「マイアミ・オープン」(ATP1000)を棄権していた。  「僕はマイアミをスキップし、インディアンウェルズでも大したことをやらなかったから、シーズンのスタートは理想的とは言い難かった」とジョコビッチは言った。「僕はここ6年間というもの、並外れて高いレベルでプレーし、素晴らしい成績を挙げるという好運と喜びに恵まれていた。でも今、ことは少し違っている」。  ジョコビッチはまた、「僕には休養が必要だった。でも家族と有益な時間を過ごすことができたので、がっかりはしていないよ」とも言い添えた。  スペインは来たる金曜日から行われるこの対セルビア戦を、国内ランキング1位と2位のラファエル・ナダル、ロベルト・バウティスタ アグートなしで戦うことになる。  「スペインはデビスカップでもっとも成功をおさめている国の一角だ」とジョコビッチは言う。「スペインのベストプレーヤーたちは今回出場しないが、彼らを過小評価することはできない」。  5度にわたりデビスカップ優勝を遂げているスペインは、2012年以来の準決勝進出を目指している。ジョコビッチは2010年にセルビアを唯一のタイトルに導いた。(C)AP