米カブスをFAとなり、6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手が4日、ウエスタンリーグのオリックス戦(タマスタ筑後)に先発出場した。「1番・遊撃手」でスターティングメンバーに名を連ねた川崎を一目見ようと、スタジアムには多くのファンが駆…

米カブスをFAとなり、6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手が4日、ウエスタンリーグのオリックス戦(タマスタ筑後)に先発出場した。「1番・遊撃手」でスターティングメンバーに名を連ねた川崎を一目見ようと、スタジアムには多くのファンが駆けつけた。3113人収容のタマスタ筑後のチケットは全て完売。チケットを手に入れられなかったファンが球場外に溢れるフィーバーぶりとなった。

■「3時半起き」で超満員2軍戦、1安打デビューに「嬉しかった」

 米カブスをFAとなり、6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手が4日、ウエスタンリーグのオリックス戦(タマスタ筑後)に先発出場した。「1番・遊撃手」でスターティングメンバーに名を連ねた川崎を一目見ようと、スタジアムには多くのファンが駆けつけた。3113人収容のタマスタ筑後のチケットは全て完売。チケットを手に入れられなかったファンが球場外に溢れるフィーバーぶりとなった。

「みんなが『川崎頑張れ』と言ってくれて、本当に嬉しかった。今年で18年目ですけど、こんな僕みたいな人間に興味を持ってくれて、本当にありがとう。サンキューベリーマッチ」と振り返った注目の復帰戦。いきなり魅せるところが、さすがだった。

 初回の第1打席。「嬉しいですね、まさかこんなところで」という同級生のオリックス・岸田との対戦となった。初球136キロはボール。2球目の137キロをファールとし、迎えた3球目。同じく137キロの真っすぐを右前にライナーにはじき返した。3回1死一塁での第2打席は二ゴロ。走者の栗原が封殺され、一塁上に残ると、続く高田の2球目に盗塁を試みたが、これは失敗に終わった。

■ハツラツデビューも「このままでは1軍ではプレー出来ない」

 4回の守備で途中交代。この日は3回まで出場し、2打数1安打だった。朝は午前3時半に目が覚め「昨日から緊張して眠れませんでした。朝早く起きて、嬉しくて。時差ボケではありません。ドキドキして朝3時半から起きて待っていました。決して時差ボケではありません」という。「何割もありません。0.5割くらい。バッドです。このまま寝れます」とコンディションはまだまだ上がっておらず「準備は必要。このままでは1軍ではプレー出来ない」とした。

 それでも、ホークスの一員として、大きな一歩を踏み出した。

「今日は家族が来ていて、家族に見せられたのも嬉しかったし、ファンのみんなに1発目の試合で元気だよって、元気はなかったんだけど、みんなの顔が見れて嬉しかった。僕が一番年上なので僕が引っ張っていこうと思って張り切ってやっていたけど、いきなりアップが長くて、アップでバテてしまって。そこから後輩たちに引っ張ってもらった。頼もしい後輩たちと野球が出来て嬉しかった。素晴らしい日になりました。初ヒットのボールももらいましたんで、みんなにサインを書いてもらって、大事に家に飾りたいと思います」

 ホークスの川崎としての日々は、まだスタートしたばかりだ。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani