“27秒バーディー”一転パーも、最悪の事態は免れる 米男子ゴルフツアーで生まれた、“時間差カップイン”が生んだドラマが話題だ。17日(日本時間18日)に行われたCJカップの最終日、キム・ソンヒョン(韓国)のパットはカップの縁で止まり、27秒…

“27秒バーディー”一転パーも、最悪の事態は免れる

 米男子ゴルフツアーで生まれた、“時間差カップイン”が生んだドラマが話題だ。17日(日本時間18日)に行われたCJカップの最終日、キム・ソンヒョン(韓国)のパットはカップの縁で止まり、27秒後にカップイン。しかし規則により1罰打となった。実際の映像をPGAツアーが公開。米メディアは失格の可能性もあったことを紹介し、免れた理由に注目している。

 勘違いしていたようだ。18番グリーン、1メートルのバーディーチャンスだ。キムのパットはカップの縁をくるりと回ってギリギリのところで止まった。これには、キムも参ったといった様子で周りをウロウロ。それでもボールは微動だにせず。諦めてパットを構えると、ポトリ。ボールはカップに沈んだ。パットを打ってから27秒後の出来事だった。

 顔をほころばせたキムだったが、PGAツアー公式ツイッターは実際の映像とともに「妥当な時間プラス10秒」を過ぎたため1罰打が課されたことを紹介。しかし、米専門メディア「ゴルフ.com」によると、より悪い結果になる可能性もあったようだ。

故意ではなかったため失格にならず

 同メディアは「プロがバーディーパットを決めて、1罰打を課された方法」との見出しで記事を掲載した。「1ヤード(約90センチ)もない一打をめぐる、一連のとても奇妙な出来事」と事の次第を紹介。キムはスコアカードの18番にバーディーと記載していたというだが、正しいスコアより少なくつけたことによる失格を免れた。その理由をこう説明している。

「規則3.3bの特例には『もしも選手が、スコアカードを返却する前に知らなかった1つかそれ以上の罰則を抜いて本来のスコアよりも少なくつけていた場合、選手は失格にはならない』と書かれている」

 キムは誤ったスコアをつけていたようだが、故意ではなかったためにお咎め無し。最悪の事態は免れた。キムは、このホールをパーで終え、通算16アンダーの32位タイで大会を終了している。(THE ANSWER編集部)