日本代表は10月のカタールワールドカップアジア最終予選2試合を1勝1敗で終えた。第3節のサウジアラビア代表とのアウェイ戦は0−1の敗戦。森保一監督への批判的な声も高まっていた。そんな中、第4節のホームでのオーストラリア代表戦では2−1の勝…

 日本代表は10月のカタールワールドカップアジア最終予選2試合を1勝1敗で終えた。第3節のサウジアラビア代表とのアウェイ戦は0−1の敗戦。森保一監督への批判的な声も高まっていた。そんな中、第4節のホームでのオーストラリア代表戦では2−1の勝利。それでも、日本にとって厳しい状況であることには変わりはない。今回は、森保監督の後任監督候補になるであろう6人を紹介する。※(1)、(2)3人ずつの計6人

■インテル優勝監督

 外国人監督としては、まず、昨季インテルを10年ぶりのスクデット獲得に導いたアントニオ・コンテ氏だ。あまり現実的ではないかもしれないが、フリーの監督という意味で可能性は0ではない。昨季のセリエで最高の成績を収めたものの、経営陣との対立によりシーズン終了後に退任となった。その後様々な憶測があったが、現在は監督業に就いていない。

 コンテ氏は過去にアタランタユベントスを指揮した経験も持つ。さらにはイタリア代表を指揮していたこともあり、代表経験もあることは魅力的だ。毎週試合があるわけではない代表監督と毎週試合のあるクラブの監督は全く違う。5バックや3バックを好むコンテ監督は日本に新たな風を吹かせてくれるはず。すぐにではなくても、次期後任監督として候補にあがってくるかもしれない。

■日本とも対戦したメキシコ人指揮官

 東京五輪3位決定戦でUー24日本代表を破ったUー24メキシコ代表を率いていたハイメ・ロサーノ監督も候補の一人だ。

 メキシコメディア『レコルド』は今年8月、日本サッカー協会(JFA)が森保監督の後任候補としてロサーノ監督の招聘を検討していると報じた。メキシコの選手が日本の選手と体格的に似ていることを理由に挙げていた。

 ロサーノ監督はメキシコのUNAMやケレタロのリザーブチーム監督、ケレタロのアシストコーチを経て、2017年にケレタロのトップチーム監督に就任。しかし同年10月に成績不振で解任。その後、2018年12月から東京五輪を目指すメキシコ代表監督に就任し、本大会への出場権を獲得。グループリーグでは日本に敗れたが、3位決定戦で日本にリベンジを果たしチームを銅メダル獲得に導いた。

 そんなロサーノ監督は東京五輪後に退任となり、現在はフリー。日本代表監督として招聘されれば、初めてA代表の監督を指揮することになる。

■ドイツとアメリカを指揮した経験を持つドイツ出身指揮官

 かつてドイツ代表のストライカーだったユルゲン・クリンスマン氏も候補になる。2004年にドイツ代表の監督に就任し、2006年に同国代表を母国開催のワールドカップで3位に導いた。大会終了後に同国代表監督を辞任している。

 その後、クリンスマン氏は2008年にバイエルン・ミュンヘンの監督に就任。しかし、成績振るわず、翌年4月に解任された。2011年にはアメリカ代表の監督に就任。同国代表を2014年ブラジルワールドカップ出場に導き、本大会ではベスト16入りを果たした。その後、2016年11月に同国代表監督を解任されると、2019年にヘルタ・ベルリンの監督に就任。だが、昨年2月に首脳陣との対立などで早々に辞任した。

 クリンスマン氏は現在、フリーで監督業を行なっていない。4−3−2ー1のフォーメーションを好むクリンスマン氏は攻撃的なサッカーを展開することが特徴的だ。その反面、失点が多くなることもあるが、決定力不足の日本代表にとってはプラスとなるかもしれない。

 若手の積極起用や大胆なメンバー変更で日本を変えてほしい。すぐには厳しいかもしれないが、カタールワールドカップ後の日本代表監督として招聘してもいいかもしれない。

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