レッドソックスは15日(日本時間16日)、アストロズと7回戦制で争うア・リーグ優勝決定シリーズの登録ロースターを発表。…

 レッドソックスは15日(日本時間16日)、アストロズと7回戦制で争うア・リーグ優勝決定シリーズの登録ロースターを発表。沢村拓一投手が今ポストシーズンで初めてメンバー26人に入った。

 ヤンキースと一発勝負で競ったワイルドカードゲームと、レイズと戦った5回戦制の地区シリーズでは登録外だった。それでもバックアップメンバーとしてチームには帯同。試合前の練習では一緒に体を動かし、故障者が出た際などに備えてきた。

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 ロッテから海外FA健を行使して、今季からレッドソックスに加入した沢村。1年目は55試合に投げ、5勝1敗、防御率3・06の成績を残した。

 数字上は悪く映らないが、53イニングに投げて、被安打45、与四球は32。1イニングあたりで出した走者の数を表すWHIPは1・45と良い数字とは言えず、競った試合で安心して終盤のマウンドを任せられる存在ではなかった。
 また前後半戦に分けて見ると、前半戦は35試合に投げ、4勝0敗、防御率2・45だったのに対し、後半戦は20試合で1勝1敗、防御率4・41と数字を悪くしていた。

 加えて8月末には新型コロナウイルスに感染したことが明らかになり離脱。9月14日に復帰以降、5試合しか投げず、ポストシーズンに突入していた。

 今回、レッドソックスはマット・バーンズとオースティン・デービスと左右の救援投手を外し、沢村とダーウィンゾン・ヘルナンデスと左右の救援投手を加えた。今季24セーブのバーンズはオールスターにも選出されたが、沢村同様に後半戦は調子を落とし、当初は地区シリーズのロースターからも外れていた。救援のギャレット・リチャーズが左太股裏を痛め、代わりに地区シリーズ中に登録されていた。

 故障などの状態もあるが、シリーズごとにこうした布陣の入れ替えはなぜ起こるのか。アレックス・コーラ監督は一発勝負のワイルドカードゲームを前に「これは162試合ではなく、5試合シリーズや7試合シリーズでもない。1試合限りの戦いに適応しなければならない」と説明した。何試合制で競われるかによって、戦略的理由により必要な布陣は変わってくる。

 ワイルドカードゲームや5回戦制の地区シリーズと異なり、リーグ優勝決定シリーズは7回戦制の長丁場。4勝が突破条件で、逆に言えば3敗までは許される。序盤の展開次第では負けゲームと判断せざるを得ない状況も出てくる。

 沢村のレギュラーシーズン最後の2登板は、いずれも試合序盤にビハインドの場面から、イニングまたぎで任されたものだった。9月24日のヤンキース戦は2回1/3、10月3日のナショナルズ戦は1回2/3を無失点に抑え、ナショナルズ戦では逆転勝ちにつながる投球を演じた。

 多少の勝手はきくスイングマンとしての存在感を首脳陣に評価されたわけだ。

 アストロズとのリーグ優勝決定シリーズも、勝ちゲームの終盤というよりは、ビハインドでの起用が増えるかもしれない。ただし、マウンドに上がればそこはアピールへのチャンスの場だ。どんな場面であっても結果を示し、状態の良さが伝われば、試合が進むにつれて起用法を変えていける可能性はある。

 1年目から名門球団のブルペンで馬車馬のごとく働き続けてきた。だがコロナ感染以降、明らかに出番は減っていた。今の沢村は誰よりも登板機会には飢えているはずだ。レッドソックスとは2年契約プラス1年のオプションで加入した。来季の立場をにらんでも、沢村にとって大事なリーグ優勝決定シリーズとなる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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