富士通レディース開幕 女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディースは、千葉・東急セブンハンドレッドC(6679ヤード、パー72)で開幕した。今季2勝の勝みなみ(明治安田生命)は9バーディー、ボギーなしの63で9アンダー。2位に2打差の単独首位に…

富士通レディース開幕

 女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディースは、千葉・東急セブンハンドレッドC(6679ヤード、パー72)で開幕した。今季2勝の勝みなみ(明治安田生命)は9バーディー、ボギーなしの63で9アンダー。2位に2打差の単独首位に立った。2週前の日本女子オープンでメジャー初優勝を果たした23歳は「普通にラウンドしていたら、9アンダーが出ました」と振り返った。

 勝が、淡々とスコアを伸ばした。3メートル以内につけたチャンスはすべてものにし、難易度の高い18番パー4では、13ヤードのアプローチをチップインして9つ目のバーディーを奪った。無観客試合で関係者が拍手をする中、笑顔でホールアウトした。

「いいゴルフをしていたと思います。他にも惜しいバーディーチャンスもあって、もう少し伸ばせたところでした。18番は、入るつもりはなかったのですが、いい流れですね。優勝する時はチップインがたくさん入っていますし」

 2週前の日本女子オープンでメジャー初優勝。今季中の目標を「初めてのシーズン3勝」に置いたが、早くもそのチャンスを引き寄せた。グリーンの状態が良く、微風でボギーなしの選手が続出する中、勝は2位に2打差をつける強さを見せつけた。そして「自分のレベルアップを感じますか?」と問われると、「感じます」と即答した。

「今日もすごく乗っているという感じではなく、普通にラウンドしていたら、9アンダーが出たという感じでした。前は上半身の筋力をつけすぎていて、ひっちゃかめっちゃかになっていた100ヤード以内のアプローチが、うまく体を制御できるようになって合ってきました。それも大きいです」

日本女子OP優勝から2週間、筋力トレ「週2でパワー系をして、1週休んでまた週2で」

 勝は昨年から筋力トレーニングに取り組み、ドライバーの飛距離を20ヤード以上伸ばしてきた。その一方で、アイアンショットでは、縦の距離が合わない弊害を感じていた。そして、周囲からの「少しトレーニングを抑えた方がいい」というアドバイスを聞き入れたところ、5月のリゾートトラストレディスで優勝した。

 しかし、日本女子オープンを制した後は「パワー系のトレーニングを増やしていきたい」と話し、2日前にも取り組んだばかり。現在は「週2でパワー系をして、1週休んでまた週2という感じです」と明かした。

 勝は、世界最高峰の米女子ツアー挑戦を目標にしているが、群雄割拠の国内ツアーで、その存在感は増すばかり。第2Rに向けても「自分が伸ばしていいゴルフをすれば、結果はついてくると思います。笑顔で楽しく回りたいです」と自信を見せていた。(THE ANSWER編集部)