■10月12日/W杯アジア最終予選 日本代表ーオーストラリア代表(埼玉スタジアム) 森保一監督の解任騒動に、W杯出場の黄…

■10月12日/W杯アジア最終予選 日本代表ーオーストラリア代表(埼玉スタジアム)

 森保一監督の解任騒動に、W杯出場の黄信号という重苦しい空気で迎えたオーストラリア戦。試合が終わってみれば、観客も選手も高揚感に包まれた状態となった。スターティングメンバーを第3戦から3人入れ替え、システムも森保ジャパンの代名詞である4-2-3-1から4-3-3に変更。“変革”を決断して勝利という結果を手に入れた。試合終了を告げるホイッスルが鳴ると、ベンチにいた選手も一斉に喜び、ピッチに駆け出すほど、選手は重圧を感じていた。

 一方で、出られなかった選手たちもただ喜んでいたわけではない。

 試合後、観客が帰るピッチで居残りランをする光景が見られた。その選手とは、板倉滉原口元気植田直通室屋成の4人だ。この日ベンチ入りした選手は12人。そのうち4人が途中出場したので、出られなかった選手は8人いた。その半数が、じくじたる思いを胸にピッチを走った。

 試合後に選手全員でスタジアムを1周してロッカールームに引きあげたあと、4人はピッチに戻ってきた。そして、メインスタンドから見て左側に集まると、4人は一斉にピッチを縦に猛ダッシュし始めたのだ。

■4人のうち3人は2試合で出場機会0

 そのまま今度はメインスタンドから見て、左から右に猛ダッシュ。そしてまた逆に猛ダッシュ。4人は笑顔こそ見せたものの、ダッシュを繰り返した。青いユニフォームではなく赤い練習着だったが、埼玉スタジアムのピッチで全力を使った。

 板倉は東京五輪世代で現在24歳。室谷は27歳、植田は26歳でいずれも中堅と呼ばれる年齢だ。3人は第3戦でも出番がなく、今回の2試合で出場時間は0分。それに対して原口は30歳で、第3戦では途中出場していた。

 緊急シャトルランは6分間に及んだ。次なる試合は11月11日。アウェイでのベトナム戦だ。

 東京五輪世代の田中碧が実力を発揮して一躍ヒーローになったように、いつかチャンスは訪れる。そのとき、日本を救う活躍をしてくれるはずだ。

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