■10月12日/W杯アジア最終予選 日本代表ーオーストラリア代表(埼玉スタジアム)

 崖っぷちに立たされていた日本代表が勝利を掴み取ったオーストラリア戦で、森保一監督が叫んだ!

 埼玉スタジアムで行われたW杯アジア最終予選の第4戦は、試合前から異様な空気に包まれていた。3戦して2敗というまさかのスタートとなり、仮にオーストラリアに負ければW杯出場が危うい状態に。そのため、森保監督の解任報道まで飛び出し、具体的な後任監督の名前まで報じられる状態だった。

 運命の試合に挑むスターティングメンバーは、7日のサウジアラビア戦から3人を変更し、システムもいつもの4-2-3-1から4-3-3に変更。勝負に出た指揮官は、試合前にスタジアムに流れた君が代を聞くと目を潤ませるほど、窮地に立たされていた。

 試合はというと、田中碧が鮮やかなゴールを開始早々に決めながら、後半に同点に追いつかれる。それでも、試合終了間際にオウンゴールで勝ち越すことに成功。見事に白星を手にした。解任報道を自ら覆してみせる勝利だった。

 試合が終わると、選手がスタジアムを反時計回りに一周。その後、インタビューを受けていた田中と浅野拓磨吉田麻也に連れられてスタジアムを回った。スタジアムは白星を勝ち取った興奮に満たされていた。

■指揮官が大声で叫んだ言葉

 しかしその後、ピッチに戻ってきた男がいた。それが森保監督だ。

「MORIYASU」と書かれた横断幕が掲げられたエリアに向かうとサポーターに向かって大声を絞り出した。そしてそのまま時計回りにスタジアムを一周。ところどころで声をふりしぼり、サポーターに共闘を呼び掛けた。それは、自らの決意を示すかのようだった。

「一緒にW杯に行きましょう!」
「一緒に戦いましょう!」

 東京五輪に挑む最後のテストマッチであるU-24スペイン戦で、森保監督は選手と一緒にノエスタを一周したが、そのときはサポーターに言葉を発しなかった。今回は、複数の箇所で声を振り絞った。解任報道から解放されたからこその行動だったのだろう。

 W杯最終予選はまだ続く。次戦は11月11日のベトナム戦。アウェイで勝利をつかみ、カタールへの道をこじ開ける。

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