10月13日、東京六大学野球秋季リーグの第4週4日目が行われ、法大と早大の対決は0対0のまま9回終了。2日連続の引き分けとなった。

法大の山下は6回を5安打無失点。力強いボールで連打を許さなかった。

 前日の1回戦では、横浜DeNAからドラフト指名された法大・三浦銀二(4年・福岡大大濠)、早大・徳山壮磨(4年・大阪桐蔭)の2人が投げ合って0対0の引き分け。一夜明けたこの日は降雨によって試合開始が予定より1時間遅れたが、前日同様に東京ヤクルト1位指名の法大・山下輝(4年・木更津総合)と東北楽天6位指名の早大・西垣雅矢(4年・報徳学園)の“プロ指名”の投手同士による投げ合いが実現した。

 リーグ戦通算32試合で7勝7敗、防御率2.65の西垣は、今季3試合目の登板。「(ドラフトで指名され)とりあえずホッとした。変な力みというものがなくなった」とリラックスしてマウンドに上ると、多彩な変化球で打者を惑わしながら、勝負どころでは低めに落ちるフォークで三振を奪う投球。6回を終えた段階で3安打無失点の好投を披露した。

 一方、大学1年時にトミー・ジョン手術を受けた山下は、3年春からリーグ戦に登板し、通算14試合で4勝5敗、防御率1.98。「前回の登板よりブルペンの時は良くなかったですけど、ある程度まとめられた」と2回から毎回安打を許しながらも、140キロ台中盤の力強いストレートと鋭いスライダーで連打を許さず。ドラフト1位指名の看板を背負ってのマウンドとなったが、「普段通りに投げられました」と慌てることなく6回まで無失点に抑え込んだ。

早大の西垣は9回を投げ抜き、3安打無失点。相手に的を絞らせなかった。

 終盤に入っても投手戦は続き、早大は西垣が計7与四球も本塁を踏ませず、小宮山悟監督は「点を取られたら代えようと思っていた」と明かしたが、最後までマウンドに立ち続けて9回を131球、3安打9奪三振無失点。断続的に降り続いた雨にも「僕が投げる時は雨が多くて、結構慣れました」と試合後は笑みを浮かべて見せた。

 対する法大は、先発・山下が6回を100球、5安打4奪三振無失点で降板。7回から継投に入り、7回を扇谷莉(3年・東邦)、8回を古屋敷匠眞(4年・八戸工大一)と繋ぐと、最後は篠木健太郎(1年・木更津総合)が150キロ台のストレートを連発させて3人でピシャリと抑えた。

 結局、2日続けてスコアボードに計36個のゼロを並べた両チーム。早大は今季6試合を終えて2勝2分2敗の勝点3、法大は今季4試合を終えて2分2敗の勝点1となった。

2日連続の雨中の試合となった一戦は、2日連続で0対0の引き分けとなった。

■法政大vs早稲田大2回戦
法大 000 000 000=0
早大 000 000 000=0
【早】西垣-岩本
【法】山下、扇谷、古屋敷、篠木-村上

◎早稲田大・小宮山悟監督
「(西垣は)点を取られたら代えようと思っていた。2試合連続で0対0というのは、この(コロナ禍での特別の)ルールということもあるし、なかなかお目にかかれない。2試合とも勝てた試合だったと思っています。4年生たちは最後の神宮だと思って、悔いがないようにしてもらいたい」

◎早稲田大・西垣雅矢(4年・報徳学園)
「自分が勝手にランナーを出してしまっていたというのがあるんですが、いつもなら点を取られていたところで、今日はゼロに抑えられた。今まで長いイニングを投げ切ったことがなかったので、そこ(完投)は自信を持っていいのかなと思います」

◎法政大・加藤重雄監督
「(山下は)いつも通りに投げてくれました。毎回なんですけど、点が取れなくて申し訳ない。両方いいピッチャーなのでなかなか点が取れないことは理解していますけど、バントの失敗もありましたし、もっと泥臭く点を取ることに集中しないといけなかった」

◎法政大・山下輝(4年・木更津総合)
「(ドラフトで指名されて)だいぶ気持ち的には楽になりました。ドラフトの3日前ぐらいからご飯が喉を通らなかったんですけど、やっと美味しく食べられました。試合がすぐに控えていったので、すぐに気持ちを切り替えられた。普段通りに投げれば大丈夫と思っていました。前回の登板よりもブルペンの時は良くなかったですけど、ある程度まとめられたので良かった」