食品メーカーの江崎グリコ(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:江崎勝久)がこのほど、ユーザーの“ココロとカラダの健康”のサポートを目的としたコミュニティサイト『with Glico』(ウィズ グリコ)内に…

 食品メーカーの江崎グリコ(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:江崎勝久)がこのほど、ユーザーの“ココロとカラダの健康”のサポートを目的としたコミュニティサイト『with Glico』(ウィズ グリコ)内にて、スポーツを通じてカラダのことを学べるWebサイト『スポーツパーク』を開設した。
 サイト内では効果的なトレーニング方法などスポーツ知識を紹介するコーナーや、ユーザー同士が情報交換できる電子掲示板といったコンテンツが充実。トップアスリートが出演するオンラインイベントも開催している。

 担当する健康事業マーケティング部の山口郁未氏に、スポーツパークに懸けた思いやこれから実現したいことなどをお聞きした。

江崎グリコの公式HPはこちら→https://www.glico.com/jp/
with Glicoのログイン画面はこちら→https://with.glico.com/index.html

|ユーザーが交流する“町”が誕生

「メーカーが商品を作って「売る」「提供する」時代から、生活者にどんな課題が内在しているのか目線を合わせながら把握して、メーカーがソリューションを提供していかなければならないと考えております」

 グリコは「みんなとつながる ファンのまち」と題して2020年6月にコミュニティサイト『with Glico』をオープン。これまで一方的な情報発信になりがちだったファンサイトを、“交流”をテーマにしたサイトへと進化させた。
 Webページはカラフルな町を表現し、「バーチャル見学」や「わくわく子育て広場」などのコーナーが施設や広場となって表示されている。会員登録は無料で、会員登録するとコメント投稿やイベント応募、プレゼント応募ができる仕組みになっている。

 スポーツパークは『with Glico』における運動・スポーツに関するコミュニティの場として21年7月に開設。ページ内では、「SPORTS」と大きく描かれたスタジアムが目印だ。山口氏は「スポーツの楽しさや運動、体に関する知識を伝える中で、ユーザーの悩みや困りごとも伺いながら、製品の魅力にも気づいてもらいたい」と狙いを語る。

『with Glico』内に新たに開設された『スポーツパーク』

|『スポーツパーク』3つのコンテンツ

 スポーツパークでは大きく3つのコンテンツが楽しめる。

 一つ目は正しいスポーツや栄養の知識を紹介する「役に立つスポーツ知識」
 二つ目は様々なお題を出してユーザーから意見を募ったり、ユーザー同士でコミュニティを作ったりする「みなさん教えて!」
 三つ目はトップアスリートに出演してもらうユーザー参加型イベント「この指止まれ!一緒にエクササイズ」だ。

 サイト開設から3ヶ月が経ち、山口氏は「正直、想定していた以上のアクセスとコメントをいただいた」と反響の大きさに驚いている。
 中でも活発なコンテンツが電子掲示板「みなさん教えて!」だという。“憧れの選手は?”、“どんな運動をしていますか?”などの質問にユーザーが投稿して交流していく仕組みで、コメントが多数寄せられ賑わっている。

 ユーザーからのコメントを通して気づいたことが2つあると、山口氏は話す。一つは「コロナ禍で運動やスポーツは関心の対象というよりも一人ひとりの大きな課題になっているのではないか」との気付きで、一般の人の運動への関心の高まりを感じたという。
 もう一つは「人と人との繋がりに対するニーズが大きいこと」だ。コロナ禍で運動機会が減少し、外の世界との関わりが少なくなった。その問題を解消するためにも、繋がりを作ることが重要だと実感したと語る。

|初のオンラインイベントの成果は…

 8月末には、スポーツパークのオープンを記念して、初となるオンラインイベント「この指止まれ!一緒にエクササイズ」を開催した。イベントにはラグビートップリーグの『コベルコ神戸スティーラーズ』に所属する中孝祐、松岡賢太、池永玄太郎の3選手が参加。日々のトレーニングや食生活から最近の趣味など楽しくトークを繰り広げた。
 また、選手から普段のパワープロダクションの使用方法、使用実感を教えてもらうなど、使用者側に立った商品価値の伝達にも貢献した。

 イベント後に実施したアンケートでも、ユーザーからの反応は上々。山口氏は「短い時間ではあるものの、コロナ禍での運動機会の創出や同じ興味を持つ仲間との繋がりを作ることができたかなと考えています」と手応えを語った。

 今後も定期的にイベントを開催し、ユーザーが興味関心のあるスポーツを取り上げて、有意義な機会を作っていく予定だ。しばらくはオンラインでの開催となるが、「コロナが収束した後には、オフラインでのイベントも開催したい。あるいは小規模なイベントも検討していきたい」と夢を膨らませる

コベルコ神戸スティーラーズの選手たちが参加したオンラインイベントの様子

|“学べばスポーツはもっと楽しい!”をテーマに

 また、「役に立つスポーツ知識」のコーナーでは、“疲れがとれないときに食べたい食べ物”や“アスリートがおすすめするタンパク質の多い食品”など健康に役立つ知識が載っている。
 グリコが展開するブランド『パワープロダクション』が運営する『パワプロマガジン』に掲載している記事を紹介しており、山口氏は「マガジンでは皆様の困りごとや知らなかった知識が得られるはずなので、一度検索してご覧ください」とPRしていた。

 創業者の「食品を通じて国民の体位向上に貢献したい」という信念を引き継ぎ、心と体の健やかな成長に寄与する事業に取り組むグリコ。新たに運動・スポーツの視点から健康をサポートする取り組みが形となったのがスポーツパークだ。山口氏は「“学べばスポーツはもっと楽しい!”をテーマに、正しい知識や情報の提供などを通じて、お客様の“ココロとカラダの健康”のサポートを目指して参ります」と意気込んでいた。

『スポーツパーク』の今後の意気込みを語る山口氏