計5度ダウンの応酬、ワイルダーのパワーに大観衆が沸く ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦が9日(日本時間10日)、米ラスベガスで行われ、王者タイソン・フューリー(英国)が前王者デオンテイ・ワイルダー(米国)に11回KO勝ち…

計5度ダウンの応酬、ワイルダーのパワーに大観衆が沸く

 ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦が9日(日本時間10日)、米ラスベガスで行われ、王者タイソン・フューリー(英国)が前王者デオンテイ・ワイルダー(米国)に11回KO勝ちし、初防衛に成功した。敗れたワイルダーだが、先にダウンを喫して迎えた4回には逆襲。2つのダウンを奪い返すなど猛攻を見せた。米ファンからは「凄いパワーだ」「エゲツない」などと称賛のコメントが寄せられていた。

 敗れはしたが、逆襲劇に大観衆が沸いた。3回、先にダウンを喫したワイルダー。続く4回、右拳がフューリーの頭を捉えた。これでダウンを奪い返すと、再開後も連打で畳みかける。残り20秒を切ったところ、接近戦で右拳を打ちおろすと再びフューリーは前のめりに倒れた。パワーを見せつけた2度目のダウンで、ワイルダーが一時優位に立った。

 実際の映像を米興行大手・トップランク(TR)公式ツイッターが公開。結局11回まで戦ってKO負けを喫したワイルダーだが、逆襲シーンには米ファンから「この時試合終わったと思った!」「10カウントだろ」「エゲツない」「ブロンズボンバー炸裂」「最高だ」「カウントが遅いよ」「凄いパワーだ」などと興奮の声が書き込まれていた。

 初対戦の2018年は引き分け。昨年2月の第2戦はフューリーが7回TKO勝ちを収めた。今回は1年8か月ぶりのダイレクトリマッチ。リベンジを誓い臨んだワイルダーだったが、両者のダウンが計5度の死闘に敗れた。(THE ANSWER編集部)