スタンレーレディス、渋野日向子一問一答<1> 女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディス最終ラウンド(R)は10日、静岡・東名CC(6592ヤード、パー72)で行われ、2打差の5位で出た渋野日向子(サントリー)が約1年11か月ぶりの復活優勝…

スタンレーレディス、渋野日向子一問一答<1>

 女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディス最終ラウンド(R)は10日、静岡・東名CC(6592ヤード、パー72)で行われ、2打差の5位で出た渋野日向子(サントリー)が約1年11か月ぶりの復活優勝を遂げた。6バーディー、2ボギーの68で回り、通算10アンダーで並んだ明秀学園日立高3年の佐藤心結(みゆ)、木村彩子(富山常備薬グループ)、ペ・ソンウ(韓国)とのプレーオフで粘り勝ち。海外メジャー1勝を除き、国内ツアー通算5勝目となった。渋野は会見では、勝てなかった間の心境などを振り返った。

――優勝を決めて率直な感想は。

「こんなに早く勝てると思わなかったので、不思議な気持ちです。でも、うれしいです」

――優勝が決まった瞬間、涙が溢れていました。

「勝てなかった2年間は短かったようで、長かったです。いろんなことを思い出して、お世話になった方々にこれでいい報告ができると思って、涙が出てきました」

――プレー中はどんな心境でしたか。

「首位に2打差のスタートで、8番でようやくバーディーが取れたのに、10番でボギーが来て『やばい』と思いました。その後、11番でバーディーが取れて、ギアを上げて最後までいきました。ラウンド中は『勝ちたいと思わないように』と思いながら、『チャンスがあれば』という欲もあったりで、心の中がゴチャゴチャしていました。ただ、後半は『またいつ優勝争いできるか分からない』と思って、思い切りやりました」

「女子ゴルフ界は世代交代が早い」

――18番パー5ではプレーオフを含めて3回連続バーディーでした。

「18番の第3打がスイング改造の集大成だったと思います。ドライバーをしっかり打って、ロングホールの第3打で4本のウェッジ(46度、52度、54度、58度)で1、2ヤードをコントロールするように練習してきましたので。それに今日のバックスピンがかかるところにピンが切ってあって、『ワンチャン入るかも』と思って、2ヤード奥を狙ってショットを打っていました」

――プレーオフ2ホール目で決めたバーディーパットは。

「1.5メートルでした。決め切ることができて、良かったです」

――勝てなかった2年間については

「もう、勝てないんじゃないかと思ったことはあります。女子ゴルフ界は世代交代が早いですし、自分が置いていかれている感がありました。去年、優勝したいと思ったのは、全米女子オープンのチャンスぐらい。あとは『予選を通過したい』と思うばかりでした」(THE ANSWER編集部)