「運命の瞬間」が刻一刻と迫ってきた。10月11日、新たなプロ野球選手たちが誕生するドラフト会議が今年も開催される。多くの大会が中止となった昨年から一転、甲子園をはじめ檜舞台でプロ注目株たちが躍動した。今年は誰の名前が呼ばれるのか? どこの球…

「運命の瞬間」が刻一刻と迫ってきた。10月11日、新たなプロ野球選手たちが誕生するドラフト会議が今年も開催される。多くの大会が中止となった昨年から一転、甲子園をはじめ檜舞台でプロ注目株たちが躍動した。今年は誰の名前が呼ばれるのか? どこの球団に指名されるのか? 来るその時に備え、動向を見守るべき選手たちをおさらいしよう。

 

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小園健太(市和歌山高)

18歳/184cm/89kg/右投げ右打ち

ノーワインドアップの豪快かつ美しいフォームから放たれる最速152キロの直球はキレ、伸び、威力のどれを取っても一級品。実力者がひしめく同世代たちの中でも一際注目を集める右腕は、中学時代からの恋女房・松川虎生のリードにも導かれ、世代最強の投手としてその名を轟かせた。今夏は同県のライバル・智弁和歌山に惜しくも敗れ、甲子園出場は叶わなかったが、“高卒ドラ1”に名を連ねるであろう期待の星だ。

 

森木大智(高知高)

18歳/184cm/87kg/右投げ右打ち

直球は最速154キロ。加えてスライダー、スプリット、チェンジアップ、カットボールなど多彩な変化球を全てハイレベルに投げ込む。一方で高校通算13本塁打を放つなど、打撃の実力も折り紙付きで、本人も「打撃が好き」とプロ入り後の挑戦に意欲を見せている。軟式史上最速の150キロを記録した中学時代から3年、「最強右腕」の1人がプロの世界に挑もうとしている。

 

風間球打(明桜高)

18歳/182cm/81kg/右投げ右打ち

今夏の甲子園で最も注目を集めた「世代最速」の剛腕。高校入学後からベンチ入りし、先発も任された。その裏ではウェイトトレーニングでフィジカル強化に励み、2年時には150キロを計測。そして、今夏の秋田県大会では自己最速をさらに更新する157キロを記録してみせた。加えてスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークと持ち球も豊富で、その全てが決め球になることも強みの1つだ。

 

畔柳亨丞(中京大中京高)

18歳/177cm/80kg/右投げ右打ち

風間球打や森木大智らと並びプロのスカウトからの視線を集め続けた超高校級右腕。躍動感溢れるフォームから放つ自慢の速球とスライダー、チェンジアップで三振を量産する。自己最速を更新したのは今年6月、東海大相模との練習試合で152キロを計測した。その質の高さには同校の高橋源一郎監督が1学園上の高橋宏斗(現・中日)と比較し、「高橋以上」と表するほどだ。今夏の愛知県大会で敗退後、いち早くプロ挑戦を明言し、ドラフト当日に臨む。

 

達孝太(天理高)

17歳/193cm/85kg/右投げ右打ち

193センチの長身から繰り出す直球に、フォークやスライダーを決め球に打者を翻弄する逸材。1年夏の奈良県大会からベンチ入りを果たすと、2年夏の交流試合で甲子園のマウンドに上がった。今春のセンバツでは自己最速の148キロを記録するなど、着実な進化を遂げてきた。将来のメジャー挑戦も視野に入れており、自身の成長へも余念は一切ない。高校生右腕に逸材が揃う今年、間違いなく大注目を集めている1人と言えるだろう。

 

松浦慶斗(大阪桐蔭高)

18歳/186cm/96kg/左投げ左打ち

直球と大きく曲がるスライダーが武器の大型左腕。常に多数の好投手を抱える大阪桐蔭で2年時からメンバー入り。昨夏の交流試合では、東海大相模戦で途中登板。テンポよく打者を打ち取り続け勝利投手となった。最速150キロの直球はスピードガンが表示する数字以上のキレを感じさせ、打者のタイミングを外す。また、大柄な体格に似合わず、全球種を精度高く投げ込むため、四死球で大崩れしない点も大きな長所だ。

 

木村大成(北海高)

18歳/180cm/76kg/左投げ左打ち

伸びのある速球と3種の変化球で三振を量産する逸材左腕。最速150キロの直球が注目を集める一方、大きな武器となっているのがスライダーだ。スピード、落差、キレのどれを取っても一級品で、打者の手元で大きく曲がり数多の三振を記録してきた。今夏の甲子園では1回戦敗退となるも、強打の神戸国際大付を相手に9回を投げ切り2失点と好勝負を演出。そのポテンシャルの高さを改めて見せつけた。「将来性豊かな左の速球派」ということもあり、複数球団による競合となっても不思議はない。

 

石田隼都(東海大相模高)

18歳/186cm/76kg/左投げ左打ち

今夏、多くの高校野球ファンが聖地での活躍を期待したエース左腕。新型コロナウイルスの影響でチームが神奈川県大会を辞退したため、夏の甲子園出場は叶わなかった。それでも、春のセンバツでは東海大相模の10年ぶり3度目の優勝に大きく貢献。防御率は脅威の“0.00”と確かなインパクトを残し9月、プロ志望届を提出した。最速146キロの速球をテンポよく投げ込み、スライダーとチェンジアップを決め球に高い奪三振率を誇る。

 

前川右京(智辯学園高)

18歳/177cm/90kg/左投げ左打ち

世代を代表する左の大砲。近畿の強豪・智弁学園で1年春からレギュラーを獲得し、春夏合わせて計4回の甲子園出場を果たした。2年秋の近畿大会では自身が本塁打を放ち、掲げてきた「打倒・大阪桐蔭」を実現。今夏の甲子園でも2本塁打を含む22打数10安打と、圧巻の打力でチームを勝利に導いてきた。脱力した構えから鋭く豪快にバットを振り抜く姿は、同世代のライバルとは一線を画す迫力を感じさせる。高校通算37本塁打と実績も十分。次は「高卒プロ」という最大の夢を叶えるときだ。

 

吉野創士(昌平高)

17歳/185cm/75kg/右投げ右打ち

前川右京と並びその素質の高さから注目を集める高校生スラッガー。中学までは捕手だったが、昌平高・黒坂洋介監督に打撃の才能を見出され、外野にコンバート。これが見事にハマり、高校3年間で放った本塁打は実に56本。入学直後には1試合3本塁打を放つなど、アーチストとしての本領を発揮し続けてきた。さらに、遠投110メートル超の強肩まで搭載しており、外野手としての能力も申し分ない。投手に逸材が揃う本年のドラフトにおいて高校生野手最注目株と言えるだろう。

 

有薗直輝(千葉学芸高)

18歳/185cm/95kg/右投げ右打ち

中学時代から世代屈指のスラッガーとして注目され、入学直後から4番に抜擢されてきた右の大砲。高校3年間で放った本塁打は実に70本。まさに「類い稀」とも言うべきスイングスピードでアーチをかけ続けた。加えて守備にも定評があり、三塁手として好プレーを連発。目標としていた甲子園出場には届かなかったが、「打って良し、守って良し」の逸材高校生がプロの世界で新たな夢を描く。

 

阪口樂(岐阜第一高)

18歳/187cm/89kg/右投げ左打ち

打っては4番、投げてはエースの“二刀流”。身長187センチの恵まれた体格から、豪快な打球を左右広角に打ち分け、高校通算27本塁打を記録。昨夏の岐阜県独自大会・帝京大可児戦で2本塁打を放ち一躍注目の的となった。さらに、マウンドに上がれば最速143キロの直球にスライダーやフォークを織り交ぜ試合を作る。各球団のスカウトたちは打者としての能力を高く評価しているが、投球でも非凡な才能を持つだけに、指名されればどちらで挑戦するかにも注目が集まるだろう。

 

椋木蓮(東北福祉大)

21歳/178cm/80kg/右投げ右打ち/高川学園高

今年の大学生投手で最も大きな注目を集めるであろうドラ1候補右腕。スリークオーター気味のフォームから繰り出す直球は最速154キロを計測。さらにスライダーやカットボール、チェンジアップなど多彩な変化球で三振を量産する。東北福祉大入学後、1年春から守護神に抜擢されると、2シーズンぶりのリーグ優勝に貢献。3年秋には5試合で8回を投げ、全て零封。リーグMVPを獲得し、「ドラ1候補」に名乗りを上げた。今年は先発を任される機会も多く、プロ仕様へのアップデートを目指してきた。

 

佐藤隼輔(筑波大)

21歳/182cm/82kg/左投げ左打ち/仙台高

伝家の宝刀とも言うべき鋭く曲がる高速スライダー、さらにブレーキの利いたチェンジアップは威力満点。加えて最速152キロの直球まで持ち合わせる左腕は、同世代の打者たちを圧巻の投球できりきり舞いさせてきた。仙台高時代は宮城県内屈指の投手として注目を集めたが、プロ志望届を提出せず大学進学を選択。1年秋からリーグ戦での登板機会をつかむと、2年夏には日米大学野球の日本代表に選出されるなど、確かな結果を残してきた。

 

赤星優志(日本大)

22歳/176cm/80kg/右投げ右打ち/日大鶴ヶ丘高

今春の東都大学2部リーグで最優秀防御率、最優秀投手、MVPの“投手3冠”を獲得。1部昇格後のリーグ戦ではいきなり2試合連続完封を記録。抜群のコントロールに成熟した投球術で打者を手玉に取り、強豪ひしめく東都1部でいつしか「大学ナンバー1」と称する声まで挙がるほどに進化を遂げた。カットボールとツーシーム、小さく変化する2つの変化球は捉え所がなく、最速152キロの直球を交え凡打の山を築く。その完成度の高さから複数球団による指名の噂が絶えない、今最も旬な即戦力右腕だ。

 

黒原拓未(関西学院大)

21歳/173cm/71kg/左投げ左打ち/智弁和歌山高

智弁和歌山高在籍時は1年秋からメンバーに、3年時にはエースとして2年ぶり夏の甲子園出場に貢献した。卒業後、関西学院大へ進学すると投球はさらに磨きがかかり、プロ注目左腕へと変貌を遂げた。武器は速球と切れ味鋭い変化球。身長173センチと決して大きくはないが、スムーズなフォームから最速151キロの直球を繰り出す。加えてスライダーやカープ、チェンジアップにシュートと多彩かつハイレベルな決め球たちがバッターを翻弄する。今春のリーグ戦では3完封を含む5勝1敗、防御率0.88と圧巻のパフォーマンスを披露し、MVPに輝いた。

 

隅田知一郎(西日本工業大)

22歳/176cm/74kg/左投げ左打ち/波佐見高

椋木蓮や黒原拓未とともに即戦力投手として注目される左の速球派。波佐見高では3年夏に甲子園出場。西日本工業大では入学直後からマウンドを任され、さらなる才能が開花。直球の最速は150キロにまで進化し、スライダー、チェンジアップ、カットボール、ツーシームはその全てが決め球となるクオリティーを秘めている。それを見せつけたのが、全日本大学選手権・上武大戦だ。各球団のスカウトたちが見守る中、初回から快投を見せると、計14奪三振を記録し神宮を沸かせた。すでに埼玉西武ライオンズが1位指名を公表しており、「ドラ1左腕」になることは間違いない。

 

翁田大勢(関西国際大)

22歳/181cm/90kg/右投げ右打ち/西脇工高

今年のドラフト候補選手たちの中でも異彩を放つ存在だ。益田直也(現・ロッテ)を彷彿とさせるサイド気味のフォームから150キロ台の直球を連発。フォーク、スライダー、チェンジアップを織り交ぜ、相手打者を斬ってとる。最大の武器は上述の直球で、今秋の大産大戦では自己最速の157キロを記録してみせた。まだまだ荒削りな感は否めない一方、そのポテンシャルの高さを評価する声の方が目立ち、今月4日の登板時には12球団44人のスカウトが視察に訪れた。

 

古賀悠斗(中央大)

22歳/174cm/79kg/右投げ右打ち/福岡大大濠高

捕手を始めたのは福岡大大濠高在学時の2年秋から。「肩の良さ」を買われての抜擢が見事にハマり、高校3年時にはU-18日本代表に選出された。中央大入学後は1年春からベンチ入り。正捕手定着後は自慢の肩とクイックの速さでランナーの進塁を阻止し続けた。今春のリーグ戦では打率.341、3本塁打と打撃も開花。捕手としては失策0と相変わらずの守備力で、名実ともに大学野球界を代表する捕手、さらには「ドラ1候補」に名乗りを上げるほどに。

 

正木智也(慶應義塾大)

21歳/182cm/90kg/右投げ右打ち/慶應高

「大学ナンバー1」の呼び声高い強打が売りの外野手。慶應高では2年から4番を任されると、夏の県大会準々決勝・東海大相模戦で2本塁打を記録。続く桐蔭学園との準決勝では、130メートル超の特大弾を叩き込み頭角を現した。慶應義塾大進学後は、2年春から5番レフトでレギュラーに定着。高校時代から注目された打撃に加え、強肩を活かした守備でも活躍し、2度のリーグベストナインに。今春は4本塁打・11打点をマークし、同大3シーズンぶりのリーグ優勝に貢献した。

 

渡部遼人(慶應義塾大)

22歳/170cm/67kg/左投げ左打ち/桐光学園高

50メートル走5秒9の俊足、シュアな打撃でチャンスを作り続ける俊足巧打の外野手。神奈川の名門・桐光学園で1年春からメンバー入りすると、秋にはレギュラーとして関東大会に出場。当時の木更津総合エース・早川隆久(現・楽天)からヒットを放つなど、主力として活躍してきた。慶應義塾大でも入学直後から出場機会を得ると、1年秋から2番中堅として定着。身長170センチと小柄だが、秀逸なバットコントロールは厳しいコースをカットで逃れ、甘いボールは逃さず簡単に捌いてしまう。今春の全日本大学野球選手権では、4試合16打数9安打・打率.563の固め打ちで首位打者を獲得した。

 

鵜飼航丞(駒澤大)

22歳/182cm/100kg/右投げ右打ち/中京大中京高

類稀なパワーで見る者を魅了するスラッガー。中京大中京高では2年春からレギュラーに定着。同年秋から4番を任されると、高校通算56本塁打を放ち、世代屈指の大砲として注目を集めた。魅力は何と言ってもその飛距離だ。182センチ・100キロの巨体を存分に使った豪快なフルスイングで特大アーチを量産。大学2年秋から4番DHで出場機会を得ると、神宮の外野スタンドに一発を叩き込み続けた。パワーヒッターとしての素質はスカウトの誰もが認めるところで、将来の主砲に推す声も多い。

 

安田悠馬(愛知大)

21歳/185cm/104kg/右投げ左打ち/須磨翔風高

豪快な打撃と強肩を兼ね備えた捕手。ところが、本格的に捕手として名乗りを挙げたのは大学4年生からという変わり種だ。軟式野球部に所属していた中学時代までは捕手だったが、須磨翔風高では4番・一塁を任された。愛知大進学後は1年春からDHとしてレギュラーに。秋には名城大の栗林良吏(現・広島)と対戦し本塁打を記録している。その後、チームは2部降格を喫したが、主力として活躍を続けると今春から中学以来となる捕手に挑戦。強肩強打で攻守に存在感を放ち、ドラ1候補として名を馳せた。

 

廣畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)

23歳/177cm/75kg/右投げ右打ち/玉野光南高−帝京大

玉野光南高から帝京大を経て、地元岡山の三菱自動車倉敷に入社。初年度となった昨年の都市対抗では、前年王者のJFE東日本から勝利を挙げるなど活躍を見せ、注目の的となった。さらに同試合では自己最速の154キロを記録。他にも130キロ台のスプリットと中心にカットボール、スライダー、カーブを武器に空振りを奪い、打たせてとる投球術も申し分ない。本来は初回から試合を作る先発型だが、ここ一番では中継ぎを任せられる勝負強さも頼もしいポイントだ。

 

森井絃斗(セガサミー)

22歳/184cm/94kg/右投げ右打ち/板野高

入学直後から先発登板した板野高では3年夏に150キロを計測。卒業後に社会人野球の名門・セガサミーに入社した。威力ある直球にスライダーやカットボール、決め球のフォークで打者を力で制圧する。高卒選手のドラフト解禁となる社会人3年目だった昨年は、怪我の影響もあり指名漏れでプロ野球選手になることは叶わなかった。それでも、直後から体作りを行い、フィジカル強化とスタミナアップに成功。直球は力強さを増し、自己最速は152キロにまで更新した。確かな成長とともに1年越しの夢へ吉報を待つ。

 

山田龍聖(JR東日本)

21歳/182cm/80kg/左投げ左打ち/高岡商高

今年のドラフトが近づくに連れ「即戦力左腕」としての評価を日に日に高めている1人。高岡商業高時代は3度甲子園に出場。中でも高校3年時の夏、大阪桐蔭高を相手に見せた11奪三振の快投を記憶しているファンも多いだろう。持ち味は最速153キロの速球だ。さらに、鋭く曲がるスライダー、遅く落ちるチェンジアップの3球種でバッターを打ちとる様は“本格派”のそれに相応しい。試合で登板するたびに多数のスカウトが視察に訪れており、「ドラフト1位」として名前がアナウンスされる瞬間が近づいている。

 

八木玲於(Honda鈴鹿)

23歳/177cm/85kg/右投げ右打ち/敦賀高−天理大

セットポジションから重心低く力強いボールで押し通す姿は、平良海馬(現・西武)を彷彿とさせる。敦賀高時代は甲子園とは縁がなかったが、天理大入学後は1年秋からリーグ戦で登板。3季連続リーグ優勝やベストナイン獲得など着実に実績を重ねた。Honda鈴鹿では1年目から公式戦に登板。マウンド度胸と馬力の強さから守護神を任され、勝利の瞬間を飾ってきた。直球は最速154キロ、スライダーとフォークを決め球に、勝負所では三振を奪う。

 

吉村貢司郎(東芝)

23歳/183cm/84kg/右投げ右打ち/日大豊山高−國學院大

國學院大卒業後、東芝に入社。現在は不動のエースを務めている。左右外角に常時140キロ台の力強い直球を投げ込み、決め球のスライダーやスプリットで打者を手玉に取る。今年9月に開催された都市対抗代表決定トーナメント1回戦・ENEOSとの対戦では、自己最速の153キロを計測。10奪三振を記録し、チームを1-0の勝利に導いた。その快投は平馬淳監督が「東芝に入ってから1番の投球」と称するほどで、心身ともに充実した状態で、運命の“10.11”を迎えようとしている。

 

小孫竜二(鷺宮製作所)

24歳/179cm/85kg/右投げ右打ち/遊学館高−創価大

最速155キロの直球を軸に、切れ味鋭いスライダーやフォークを投げ込む本格派右腕。遊学館高ではエースとして夏の甲子園で16強進出。さらに、創価大進学後は自慢の直球を最速152キロまで進化させた。ところが、高校、大学と「プロ注目選手」としてドラフト候補に名前が挙がるも、指名されることはなかった。それでもプロへの道を諦めず、鷺宮製作所へ入社。ウェイトトレーニングを重ねたことで肉体は逞しさをさらに増し、ドラフト会議間近となった今月には自己最速を更新。確かな進化とともに“3度目の正直”を期し、運命の1日に臨む。


文・スポーツブル編集部