アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(ATP1000/3月22日~4月2日/賞金総額699万3450ドル/ハードコート)。 2004年の今大会の3回戦で、ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(…

 アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(ATP1000/3月22日~4月2日/賞金総額699万3450ドル/ハードコート)。

 2004年の今大会の3回戦で、ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)は初めて対戦した。今回の決勝が通算37回目の対戦となり、今年3度目のライバル対決となる。

 フェデラーは1月の全豪オープンの決勝と2週間前のインディアンウェルズ(ATP1000/ハードコート)の4回戦でナダルを倒している。

 今大会6度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア)と2度優勝経験のある世界1位のアンディ・マレー(イギリス)が右肘故障のために欠場して出場選手が希薄ではあるが、フェデラーとナダルがトップ選手として食い込んできたことは明らかであり、全仏、全英、全米と残り3つのグランドスラムのタイトル争いを刺激するのは間違いない。フェデラーは、「ここでまたラファと対戦することは特別なことだよ。この決勝が彼との最後の試合にならなきゃいいけどね」とコメントした。

 現在35歳のフェデラーは今季の戦績を18勝1敗とし、トップ10との対戦成績は6戦全勝としてはいるが、今大会もいい結果をそこまで期待していたわけではなく、この調子をずっと維持するのは難しいと考えている。フェデラーは、「現実的にはラファとの決勝戦に勝つチャンスはあると思うけど、彼に勝つには越えなければならない山があるような感じだよ。間違いなく今の僕よりは彼の方が元気だと思うよ」と言った。

 フェデラーはトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)との準々決勝で2度のマッチポイントをしのぎ、ニック・キリオス(オーストラリア)との準決勝では3セットすべてのセットがタイブレークにもつれる大接戦での勝利であった。ナダルは「ロジャーは以前のように大事なポイントをものにしている。彼が18度もグランドスラム大会を優勝している証だよ。彼は本当にいいプレーをしている。あのようにプレーされると勝つのは大変だよ」と話している。

 ナダルはマイアミの決勝では0勝4敗で、ここ最近では2014年の決勝で敗れている。ナダルにとって過去12大会出場してタイトルがない大会はほかにない。ナダルは「勝っても負けても僕の選手生活は何も変わらないよ。ただこの試合を通じて何かを得られればいいかな。ただそれだけだよ」とコメントした。

 フェデラーは2005年と2006年に今大会のタイトルを獲得しているが、それ以降は決勝にも進出していなかった。 (C)AP