優勝馬には天皇賞・秋への優先出走権が与えられるレースだが、18年ステルヴィオ、19年インディチャンプは、ここをステッ…

 優勝馬には天皇賞・秋への優先出走権が与えられるレースだが、18年ステルヴィオ、19年インディチャンプは、ここをステップにマイルチャンピオンシップを制している。いずれにしても開幕週だけに良好な馬場コンディションで行われることが多く、スピードが求められる傾向が強い。

 別定重量のGII戦だけあって「格」がモノをいうケースが多い。過去10年間の3着以内馬30頭中29頭が前走で重賞競走を使ってきた馬たちで、優勝馬10頭はすべて重賞競走を使って挑んできた。1番人気馬は7勝で、3番人気以内馬は8勝2着4回3着1回と堅調傾向だ。

 ◎シュネルマイスターはNHKマイルカップの優勝馬で、安田記念3着馬。安田記念ではインディチャンプをマークするようにダノンキングリーよりも1列前で競馬を進め、これをとらえたが外からダノンキングリー、内からグランアレグリアに交わされての3着だった。54kgの斤量に恵まれたという見方もできるが3歳春の段階で歴戦の馬たちを相手に真っ向勝負を挑んだポテンシャルの高さに期待した。

 〇ダノンキングリーは19年の毎日王冠優勝馬で、今年は安田記念に勝っている。安田記念は半マイル通過46.4秒で、前半1000mが57.8秒とGI競走としてはスローペース。この流れを中団で追走すると、自身推定33.1秒の末脚で連覇を狙うグランアレグリアを封じ込めた。東京競馬場芝1800mコースは2戦2勝。全6勝のうち4勝を東京コースで記録しているほか、ダービーも時計差なしの2着という東京巧者。逆転を狙っている。

 ▲ヴァンドギャルドは富士S優勝馬で、今春のドバイターフ2着馬。昨年の富士Sは半マイル通過45.4秒、前半1000m通過57.4秒のペースを手応えよく中団で追走し、最後は自身推定34.6秒の末脚で先頭ゴールインを果たしている。当時の2〜4着馬がマイルGI勝ち馬で、5着馬がマイルGI2着馬だから、価値が高い。マイルチャンピオンシップ、そして今春の東京新聞杯はやや期待を裏切る内容だったが、ドバイターフで改めて実力を発揮。今回が試金石となりそうだが、秋のGIシリーズにむけて弾みをつけたいところだ。

 △ポタジェは白富士S優勝馬で新潟大賞典の2着馬。重賞競走は未勝利ながらもデビューして10戦のキャリアで4着以下なしという堅実派。これまで2000m戦を中心に使われており、デビュー戦以来となる1800m戦だが、この200mの距離短縮が大きなマイナスになるとは考えにくい。

 昨年の2着馬ダイワキャグニーも気になるが、今回は新潟2歳Sに勝ってNHKマイルカップ2着△ケイデンスコールを。ワンターンコースは得意で、春の中山記念2着なら距離もギリギリ守備範囲内だろう、一角崩しがあっても不思議ではない。