ダニール・メドベージェフ(ロシア)が、自身2度目となる「全米オープン」決勝で世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と戦…

ダニール・メドベージェフ(ロシア)が、自身2度目となる「全米オープン」決勝で世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と戦うためにアーサー・アッシュ・スタジアムに入場した時、観客がジョコビッチを応援しているのは明らかであった。ジョコビッチがタイトルを獲得し、目の前で歴史を刻むことを期待していたのだ。しかしメドベージェフは怯むことなく、ジョコビッチのプレーに圧倒されることもなく、ニューヨークで自身初の四大大会タイトルを勝ち取るに至った。【実際の投稿】可愛いファンのものまねにメドベージェフも感心【関連記事】メドベージェフ、全米優勝の瞬間のパフォーマンスは大好きなゲームが由来

この優勝後にメドベージェフが見せた独特なパフォーマンスは広く報道されたが、最近になって、これを真似る小さなファンが現れたようだ。その可愛らしい姿がSNSで評判になり、メドベージェフ自身も反応した。

「全米オープン」決勝は観客にとっては残念な結果となったが、ここ数年のハードコートでの成績を考えれば、メドベージェフはグランドスラム優勝に値するわずかなトップ選手の1人であったと言って差し支えないだろう。

決勝の終盤が近づくと、観客からの圧倒的な応援を受けたジョコビッチが感情を露わにしたが、メドベージェフが手を緩めることはなかった。最終的に勝利するとメドベージェフは、コート上で軽く跳ねるとバタリと横向きに倒れるという風変わりなパフォーマンスで勝利を祝ったが、多くの人々には初め、その意味がよくわからなかった。

後になってメドベージェフは、あれはプレイステーションのFIFAのゲームで使われる“デッドフィッシュ(死んだ魚)”という勝利のパフォーマンスなのだと説明。これによってメドベージェフはFIFAが大好きだということが明らかになっただけでなく、彼のユニークな人柄も明らかになったと言えるかもしれない。

2019年の「全米オープン」でも、ファンたちがメドベージェフの対戦相手を応援した例があったため、メドベージェフは観客との間に色々な問題を抱えることとなった。相手選手への応援に対し、メドベージェフは応援がなかったことは彼に有利に働いただけだと発言。観客のお気に入りを撃破しようと、自分の限界を超える力が湧いたと語っていた。

決勝では結局ラファエル・ナダル(スペイン)に敗れたメドベージェフは、試合後のスピーチでようやく観客から温かく受け入れてもらうことができた。今年のニューヨークでは、あらゆる注目がジョコビッチに集まっており、メドベージェフへの応援はほとんどなかった。

メドベージェフが独特な勝利のパフォーマンスを見せた後、それをとても気に入ったと思われる小さなファンが、遊びの中で彼のパフォーマンスのものまねをした。どういう意味かと聞かれると、その子は可愛らしく「メドベージェフって人」と言った。

メドベージェフは明らかにこの子に感心し、「これは素晴らしい…“メドベージェフって人”だって」とツイート。

世界ランキング2位のメドベージェフは現在、年末世界1位の座を目指しているが、彼の試合と独特な勝利のパフォーマンスによって、確実に幅広い年代のファンから愛され始めている。年末1位を達成するのはとても困難ではあるが、開催中の「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月7日~10月17日/ハードコート)にジョコビッチが参加しないことは、メドベージェフに有利に働く。

ただしジョコビッチがいなくとも、ステファノス・チチパス(ギリシャ)やアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)のような選手たちが、トリノでの最終戦までにできる限り多くのポイントを得ようとする中、ハードコートを最も得意とするメドベージェフがどんな戦いを見せてくれるか、注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのメドベージェフ

(Photo by Sarah Stier/Getty Images)