今週から秋の東京開催がスタート。10月10日にはGII毎日王冠(芝1800m)が行なわれる。 秋の大舞台に向けて、実績…

 今週から秋の東京開催がスタート。10月10日にはGII毎日王冠(芝1800m)が行なわれる。

 秋の大舞台に向けて、実績馬が始動戦に選ぶことも多い一戦とあって、比較的堅いレースといった印象が強い。現に過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気が7勝と断然。特にここ3年は1番人気が3連勝を飾って、3連単でも2018年の1万170円を最高に、2019年が1000円、2020年が3430円という低配当にとどまっている。

 とはいえ、伏兵の出番がまったくないわけではない。過去には8番人気以下の伏兵が何度か馬券圏内(3着以内)に飛び込んできて、2012年、2014年には3連単で30万円超えの高配当が生まれている。

 そうなると、穴狙いに徹するのも悪くない。とりわけここ3年は堅い決着で収まっていることを考えると、そろそろ波乱が起こってもおかしくない。そこで、過去10年の結果を参考にして、今年のレースで台頭しそうな穴馬をあぶり出してみたい。

 まずピックアップしたいのは、前走で重賞を勝ちながら低評価にとどまりそうな馬だ。というのも、そういったタイプの好走例が多いからだ。

 たとえば、2011年に5番人気で3着と善戦したミッキードリーム、2013年に5番人気で3着入線を果たしたクラレント、2015年に4番人気で2着に入ったディサイファ、2017年に5番人気で2着となったサトノアラジン、そして2020年に4番人気で2着と好走したダイワキャグニーらがそうだ。

 いずれも前走で重賞を、サトノアラジンに限ってはGIを勝っていながら、人気上位を争うことはなかった。他にもそれだけ、実績豊富な馬や魅力的な実力馬が顔をそろえているからでもあるが、直近のレースで結果を残している馬は、やはり侮ってはいけない。



前走に続いて再び波乱を演出するのか、注目されるマイネルファンロン

 そして今年も1頭、前走で重賞を勝っていながら、人気薄になりそうな馬がいる。マイネルファンロン(牡6歳)である。

 同馬は、前走でGIII新潟記念(9月5日/新潟・芝2000m)を制しているが、12番人気での激走だったゆえフロック視する向きが強く、今回はさらにメンバーが強化されることもあって、再び伏兵の域を出ない。だが、過去の例からして軽視は禁物である。ヒモ穴の1頭として、押さえておいてみてはどうだろうか。

 続いて注目したいのは、重賞やオープン競走で勝利、あるいは連対実績が何度もありながら、成績に波があって、ハイレベルな重賞では高い信頼を得られない馬である。毎日王冠ではこうした馬がよく穴をあけている。

 いい例となるのは、2012年に9番人気で3着と健闘したタッチミーノット、2013年に6番人気で2着に入ったジャスタウェイ、同年に5番人気で3着となったクラレント、2014年に8番人気で勝利したエアソミュール、同年に11番人気で2着に食い込んだサンレイレーザー、2020年に4番人気で2着となったダイワキャグニーらである。

 今回もこれらと似たタイプの馬が出走する。サンレイポケット(牡6歳)だ。

 同馬は、昨年の毎日王冠でも3着と好走し、年明けのオープン特別・白富士S(1月30日/東京・芝2000m)でも2着と奮闘。さらに、2走前にはGIII新潟大賞典(5月9日/新潟・芝2000m)では重賞初制覇を遂げている。

 ただ、白富士Sのあとに臨んだGII金鯱賞(3月14日/中京・芝2000m)では6着に終わって、新潟大賞典を勝ったあとの前走、GIII鳴尾記念(中京・芝2000m)では1番人気に推されながら6着に沈んだ。

 こうなると、強豪集うここでは人気落ち必至だが、過去例からこの馬も無視することはできない。重賞で勝ち負けできる力があるのは確か。一発があっても不思議ではない。

 最後に、直近3走以内にオープン入りした「上がり馬」にも注意を払いたい。なにしろ、2011年に1番人気で優勝したダークシャドウをはじめ、同年5番人気で3着に入ったミッキードリーム、2014年に5番人気で3着と善戦したスピルバーグ、2017年に4番人気で3着となったグレーターロンドン、そして昨年、5番人気で3着と好走したサンレイポケットなど、こちらも過去に好走例が多いからだ。

 しかし今年、このタイプは不在だった。それでも、近いタイプの馬が1頭だけいた。4走前にオープン入りを決めたポタジェ(牡4歳)である。

 オープン入り初戦で白富士Sを快勝すると、その後も金鯱賞で3着、新潟大賞典で2着と重賞でも好走を繰り返している。今回は、GI安田記念(6月6日/東京・芝1600m)の覇者ダノンキングリー(牡5歳)と、GINHKマイルC(5月9日/東京・芝1600m)を制したシュネルマイスター(牡3歳)が「2強」を形成しているが、そこに割って入ることができるかどうか、注目される。

 毎日王冠のあとは、再び秋のGIシリーズが続いていく。もしかすると、ここに挙げた3頭がその軍資金を増やす手助けをしてくれるかもしれない。