プロ野球もいよいよ終盤に差し掛かり、両リーグとも優勝争いが白熱してきた。セ・リーグは既にヤクルト、阪神の両チームがクラ…

 プロ野球もいよいよ終盤に差し掛かり、両リーグとも優勝争いが白熱してきた。セ・リーグは既にヤクルト、阪神の両チームがクライマックスシリーズ出場決定。ヤクルトは早ければ8日にも優勝マジックが点灯する。一方のパ・リーグは、首位オリックスと2位ロッテのゲーム差はわずか1.5。オリックスは最短で12日に優勝マジックが点灯する見込みだ。

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球界が優勝争いに盛り上がりを見せる一方で、今季の戦力外通告が今月4日からスタート。各チームが続々と発表している。

その中で、現在リーグ最下位の日本ハムは、育成の海老原一佳外野手(26)に来季の契約を結ばないことを通達。海老原は球団を通じ、「ここで野球にケジメをつけるつもりです」と、現役引退の意向を示した。

海老原といえば、日本ハムにとっての育成選手「第1号」。左のスラッガーとして期待されていたものの、支配下契約を結ぶことができないまま、ユニフォームを脱ぐこととなった。

とはいえ、2018年の海老原以降、毎年育成選手としての登録が続いている日本ハム。各選手の現状を振り返ってみる。

【2019年育成ドラフト】
◆育成1位 宮田輝星外野手

2021年8月31日に支配下登録。ファームでは通算2本塁打、21盗塁。1軍では通算5試合に出場し2打数無安打。2つの盗塁をマークしている。

◆育成2位 樋口龍之介内野手

2020年9月22日に、球団育成入団選手として初の支配下登録。1軍では通算47試合に出場し、打率.176、1本塁打をマーク。

◆育成3位 長谷川凌太投手

2021年3月16日に支配下登録。今年の春季キャンプでは育成選手で唯一の1軍メンバーに選出。開幕当初はセットアッパーとしても起用されていた。1軍通算成績は5試合に登板し、防御率7.36。2つのホールドをマーク。

【2020年育成ドラフト】
◆育成1位 松本遼大投手

1軍出場はなし。ファームでは通算11試合に登板し、防御率9.28。1つのセーブをマークしている。

◆育成2位 齊藤伸治投手

1軍出場はなし。ファームでは通算4試合に登板し、0勝1敗。防御率3.60。9月に左内側半月板損傷部分切除術を受け、全治3ヶ月と診断された。

【支配下登録→育成契約選手】
◆高山優希投手

2016年ドラフト5位で入団するも、2019年10月に戦力外通告。その後、11月に育成選手として再契約。ここまで1軍出場はなし。今季はファームで35試合に登板し、2勝1敗、防御率3.83をマークしている。

◆鈴木遼太郎投手

2017年ドラフト6位で入団。2019年に1軍昇格を果たし1試合に登板。その後2020年11月に戦力外通告を受け、12月に育成選手として再契約。今季はファームで30試合に登板し、2勝1敗。防御率は5.23。

◆姫野優也投手

2015年ドラフト8位で入団。2018年に1軍初昇格し、2試合に出場。2020年11月に戦力外通告を受け、12月に育成選手として再契約。今季途中に野手から投手へ転向した。投手としての今季ファームでの成績は6試合に登板し、0勝1敗。防御率は1.50をマークしている。

◆髙濱祐仁内野手

2014年ドラフト7位で入団。2019年10月に戦力外通告を受けるも、12月に育成選手として契約更改。2020年、球団として初の育成選手からの支配下登録で支配下復帰。今季は1軍で89試合に出場し、打率.247、8本塁打34打点をマーク。主軸を任されることも多くなっているほか、1塁レギュラーとしても定着しつつある。

この中でやはり特筆すべきは、支配下復帰を果たした髙濱の大躍進だろう。さらに2019年組は既に全員が支配下登録されているほか、投手への転向を果たした姫野も、その才能が開花し始めている。

日本ハムといえば育成に定評のある球団であることはいうまでもない。来季はどの選手が支配下登録を勝ちとるのか。また、今月11日に行われるドラフト会議では、今年も育成選手の指名があるのか、注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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