フィギュアスケート女子シングル元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度から視聴者へ届けるYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。先日より同チャンネル4人目となるスペシャルゲストと…

 フィギュアスケート女子シングル元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度から視聴者へ届けるYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。

先日より同チャンネル4人目となるスペシャルゲストとして、トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんが登場。

その対談第3弾では、プロスケーターとなった今、荒川さんが感じること、さらにはコロナ禍で滑る難しさについて語られた。

【動画】本当の限界値はどこ・・・?荒川静香さんがコロナ禍で本田武史さんと話したこと

「今は人間としての限界値がどこにあるのかを見ながら滑っていく」


現役引退後、プロスケーターへと転向して現在15年目となる荒川さん。現役時代と比べ、フィギュアスケートに対する見方について、このような変化があったと言う。

「自分が『こう頑張る』と言うものではなくなり、人が何を見たくて、人のために滑ると言うスケートに変わったかなと思います。曲にしてもプログラムにしても、何を滑りたいかではなく、何を人が私に対して求めているのかなと言うことをすごく考えるようになりました。色々なことを学んでいますね」

これに対し、中野さんは

「この間、佐藤久美子先生に久しぶりにお会いしたんですが、その時に『静香ちゃんが一番頑張っているわよ。一番練習しているわよ』と言っていました。プロになってからも成長し、なおかつ柔軟性も保っているのがすごいなと思っています」

と、共に現役時代指導を受けた恩師からのエピソードを明かすと共に、プロ転向後も向上する荒川さんに尊敬の眼差しをむけた。

さらに荒川さんは、プロになって改めて感じたことについて、こう話している。

「チャレンジする部分というか、面白さが現役の頃とはまた違うんですよね。もちろん選手の時も、自分の限界値を目指してやってるには変わりなかったんでしょうけど、本当の限界値ではない。今は、人間としての限界値がどこにあるのかを見ながら滑っていく。技術的な部分も維持するにあたってそのクオリティも変わるし、今の自分に合ったものを常に探していくから常に色々なことが新しいんですよね。だから、変化もするし、フィギュアスケートって面白いなと思います」

「本田武史くんと泣きながら・・」

そんな中で、昨年から新型コロナウイルスが流行。流行当初は、緊急事態宣言の影響でスケートリンクが閉鎖され、およそ2ヶ月間滑れなかったと荒川さんは話す。

「緊急事態宣言が明けて、感覚的に、滑れるは滑れました。ただ、何かを複合してできなかったんですよね。プログラムが成立しないと私たちって成立しない。単発でジャンプとかスピンとかをするわけではないので。そういった点で、プログラムを滑る体にするといったことが大変でしたね。今回ばかりは、本田武史くんと『もう終わりかもね』と話したこともありました。それでも、お互い泣きながら、『まだやる?』とかいって。武史くんは心の支えなのでね」

この他動画内では、以前荒川さんからアイスショー出演に招待された際の、中野さんのあるエピソードについても語られている。

【動画】本当の限界値はどこ・・・?荒川静香さんがコロナ禍で本田武史さんと話したこと


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