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――吉村選手が欠場中に上野選手はDDTサウナ部(現・The 37KAMIINA)と言うユニットを結成しました。 
 

吉村直巳(以下 吉村):上野さんのパートナーは僕だけじゃない。誰とでも合わせられる人なので上野さんのベストパートナーを見つけてくれればいいと思っていました。それよりもDDT UNIVERSALのベルトを獲得し「王者」として振る舞っている印象が強かったので、「上野さんらしく好きなようにやれば良いのに」と思っていましたね。それが今年3月後楽園ホール、岡田佑介選手とのタイトル戦で「DDT UNIVERSAL王者 上野勇希」が見えたので心配して損しました(笑)。 
 

【DDTプロレス 上野勇希】DDT UNIVERSAL王者としての責任(前編) 
 

――元パートナーとしての上野選手は気になる存在なのですね。ところで欠場中はどんなことを考えていましたか? 
 

吉村:昨年12月までは週一回の治療だけで運動はしなかったです。その後、トレーナーに相談しながらウエートトレーニングを再開しましたが、腰の状態が悪くて気持ちも下がっていました。いろいろな人に相談し治療院を教えてもらい片っ端から行きました。そこで僕の体に合う治療院に出会いました。最初は10分連続で歩けず、駅から治療院までの距離でも、途中で立ち止まり腰を伸ばさないと苦しかったけど、治療後はストレートに駅まで帰れるようになった。それで「これは回復するかも…」と気持ちが前向きになりましたね。 

――そして今年5月復帰しました。リング上で上野選手に対して「俺が巻きたかったそのベルト(DDT UINVERSAL王座)、それを獲れる位置に行くので。楽しみにしていてください」と言いましたね。 
 

吉村:やっぱりシングルのベルトが欲しい。ただDDT EXTREMEは観ている方が好きです。だから勝俣選手が高木社長から獲得した時は、ただ素直に嬉しかった(笑)。DDT UINVERSALは昨年10月クリス・ブルックスに挑戦した時、自分の中で「すごく魅力的なベルト」だと感じたんですよ。 
 

コロナ禍なので海外にはなかなか行けないけど、もし僕が獲得したら海外に行って戦いたい選手がいる。DNA解散後3ヶ月間アメリカに行ったけど、チャンピオンとして行けば立場が変わりチャンスも増えるだろうし。 
 

クリスが持っていた魅力あるベルトを上野さんが獲得し防衛し続けたことで価値を上げた。だから復帰した時、「上野勇希が巻いているDDT UNIVERSALのベルト」を一つの目標にしたんだと思います。 

 
【クリス・ブルックス(1)】プロレスビデオを繰り返し観ていた 
 

――今回、10.12後楽園でHARASHIMA選手と組んで竹下幸之介選手と勝俣瞬馬選手の持つKO-Dタッグに挑戦します。ここまで前哨戦で戦ってみて感触はいかがですか? 
 

吉村:最近の勝俣さんは「すごく楽しそう」にプロレスをしています。陽キャラなので入場から空気を作ります。だから戦っている時、こちら側の雰囲気にならない。それは竹下の効果ではなく、勝俣瞬馬の効果ですね。 
 

――その効果をどうやって崩そうと考えていますか? 
 

吉村:僕は崩そうとは思わないですね。「今度気をつけなくちゃな…」と思うくらいです。山形の前哨戦で敗れましたがHARASHIMAさんと僕の個々の攻撃力の方が高いので、どんどん不安は解消されていきます。それにHARASHIMAさんには頼る部分が多い。僕がリング内ではしゃぎ過ぎても「なんとかしてくれる」と言う安心感があるので本当に自由に暴れています。DISASTER BOXと言うユニット自体、平田一喜さんや僕がはしゃいでもHARASHIMAさんと大鷲透さんが締めてくれる。1人がはしゃぎ過ぎですけど(笑)。 
 

【DDTプロレス 勝俣瞬馬】DDT EXTREMEのベルトの価値を上げていきたい
 

――でも平田選手は天才ですよ。ヨシヒコ選手との戦い、連続ジャーマンをかけられた場面に感動しました。そしてタッグ戦が終わると11.3大田区からD王GPが始まります。吉村選手のAブロックは秋山準選手、遠藤哲哉選手、ボディガー選手、上野勇希選手、そして火野裕士選手と強者揃いですね。 
 

吉村:1試合も気が抜けないですね(苦笑)。今は10.12のKO-Dタッグ戦に集中しているので一人一人の対策を考えていませんが、秋山さんとの試合は全てテストだと思っています。短いスパーンで戦う時は小テスト。今回はシングル対決なので期末テストですね(笑)。遠藤さんとシングルは初めてです。DAMNAITION解散して、75キロから90キロ台に増量し身体も大きくなった。 
 

――そしてボディガー選手はゼウス選手の元パートナーです。 
 

吉村:多分、ゼウスさんがすごく注目しているんだろうな(苦笑)。ボディガーさんも初めて戦います。ゼウスさんとボディガーさんのタッグ「ザ・ビッグガンズ」を見ていたし、映像でも何度も観ていたので単純に楽しみですね。 
 

――元ノーチラスの上野選手とも戦いますね。 
 

吉村:他の選手は「勝ちたい」気持ちが強いけど、上野さんは「1番負けたくない相手」です。 
 

――なるほど。そして憧れの… 
 

吉村:火野選手です。やっと念願のシングルですね。この試合は難しいことは何もしないと思います。真っ向勝負の力比べ、その方が面白いと思います(笑)。 
 

――それでは最後にファンに向けてメッセージお願いします。 
 

吉村:ノーチラスは上野さんとの同期タッグと言う印象が強かったので、チームDISASTER BOXとしてベルトを取りたい。僕の中では竹下や勝俣さんを倒すとかではなくHARASHIMAさんとベルトを獲得して「DISASTER BOX、まだまだ行けるよ」と言う力をアピールしたい。HARASHIMAさんとベルトを巻くことに意味があると思います。 
 

そして11.3大田区から始まるD王GPは楽しみにしていて下さい。多分、僕が1番楽しみにしていると思います(笑)。Aブロックの5人全員と戦うテーマがある。まるで僕基準で選ばれているのではないかと思うぐらい、各選手に思い入れがあるので熱い戦いになると思います! 
 

<終わり> 

<インフォメーション> 
10.12後楽園ホール「Get Alive 2021」にて吉村直巳選手とHARASHIMA選手が王者 竹下幸之介選手と勝俣瞬馬選手に挑むKO-Dタッグ選手権試合が行われます。DISASTER BOXはベルトを獲得できるのか! 
また11.3大田区大会から「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」が開幕します。前回覇者 秋山準選手は吉村選手と同じAブロック。果たして今回は誰が頂点に立つのか! 
詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。 
 

また試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで生配信されます。 
 

吉村直巳 Twitter 
 

取材・文/大楽 聡詞 
写真提供/DDTプロレスリング 
 

 

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