FIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選グループB第3節、サウジアラビア代表対日本代表が現地時間10月7日…
FIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選グループB第3節、サウジアラビア代表対日本代表が現地時間10月7日に行われた。アウェイの日本は0−1の敗戦を喫し、ワールドカップアジア最終予選で痛すぎる2敗目となった。7大会目のワールドカップ出場へ雲行きが怪しくなってきた。オマーン代表戦に続いて喫した2敗目はあまりにも重い。森保一監督では厳しいのだろうか。
■W杯アジア最終予選で痛すぎる2敗目
日本は9月に行われたオマーンとのアジア最終予選初戦で0−1の敗戦。初戦黒星スタートという苦しい状況となった。それでも、第2節の中国代表戦は大迫勇也の虎の子の1点を守り切り、今回のアジア最終予選初勝利を記録した。だがアジアでは上位にいる日本にとって、オマーン戦の敗戦、そして中国戦では1点止まり。森保監督に関しては、批判の声も高まっていた。
■柴崎のパスミスから失点
そうした状況でむかえた、強敵・サウジアラビアのホームでの一戦。前半、日本は立ち上がりから悪くなく、相手のストロングポイントである両サイドバックをうまく封じ、しっかりと4バックを中心に守っていた。サイドからクロスが上がるシーンが何度かあったが、相手にしっかりと体を寄せていたため、クロスからの失点はなかった。日本も大迫勇也がGKとの1対1のチャンスを迎えるなど、決定機を作っていた。
前半は0ー0で折り返したが、71分に日本が痛恨のミスから失点を喫してしまう。
柴崎岳が自陣右サイドで吉田麻也にバックパス。しかし、これがパスミスとなってしまい、フィラース・アル=ブライカーンのもとへ。アル=ブライカーンはそのままペナルティエリア内に侵入しシュートを放つ。ボールは権田修一の股間を抜けて、ゴールに吸い込まれた。
結局、この1点が決勝ゴールとなり、日本はあまりにも痛い0−1の敗戦を喫した。
■浮かび上がる「解任」の2文字
今回のサウジアラビア戦での敗戦により、森保監督への風当たりはさらに強まり、ツイッターでは「森保解任」がトレンドワードに入るという。
ここまで3試合を戦って日本は1勝、勝ち点はわずか3。この状況で、次の対戦相手はこのグループ最大の難敵であるオーストラリア代表だ。3敗すると、予選突破はさらに苦しい状況となる。次の試合は負けられない。いや、勝たなければいけない。オーストラリア戦では勝ち点3が絶対に必要となる。
全てが監督の責任というわけではないかもしれない。だが、森保監督の交代の決断の遅さ、戦術の限界も見える。「たられば」の話にはなるが、もう少し早く柴崎を代えていたら、状況は変わっていたかもしえない。
また、しばしば両手を膝に置き、疲れの見える大迫を代える決断をしても良かったのではないか。もちろん、完全アウェイで、しかも0−0の状況での選手交代は難しいという面もある。だが、すでに1敗している状況で勝ち点3を狙いに行くのであれば、勇気のある決断が必要だった。
南野拓実や冨安健洋など世界トップクラスのチームに所属する選手、UEFAチャンピオンズリーグに出場する欧州のクラブに所属する選手も増えてきた。日本人選手のレベルも上がっているのは事実。
世界トップクラスのクラブや代表を指揮した経験のある監督を招聘する必要になるかもしれない。10月の代表戦が終わった時に、何か動きがあるかもしれない。
試合終了後、取材に応じた森保監督は「あきらめず努力を続け、最終予選10試合が終わったときにワールドカップ出場を掴み取る、という強い気持ちで前進していこう、と選手たちに声をかけた」とコメントした。
オーストラリア代表との一戦は10月12日、埼玉スタジアムでおこなわれる。