世界ランキング22位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)が元イギリスナンバー1…

世界ランキング22位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)が元イギリスナンバー1の選手と組んで「WTA1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月6日~10月17日/ハードコート)に臨むことがわかった。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。【関連記事】全米女王ラドゥカヌがコーチと離別。後任は自国のレジェンド、元世界女王のコーチ?

先月の「全米オープン」で劇的な優勝を果たしたラドゥカヌは、直後にコーチのアンドリュー・リチャードソン(イギリス)との短期契約を終えたことを発表。その経緯や後任について次のように話している。

「“ウィンブルドン”の後、私の世界ランキングは200位前後だったから、当時はアンドリューがトライアルに最適なコーチだと考えていたの。コンビを組んでアメリカに行ったけど、“全米オープン”で優勝するとは夢にも思っていなかった。今では世界22位だなんて、私にとってはかなりクレイジーなことよ。世界のトップ選手と対戦することになる今の段階では、WTAツアーの高いレベルで経験を積んだ人が必要だと感じたの。特に今は私がまだツアーに慣れていないから、すでにこのレベルを経験したことのある人に指導してもらいたい」

ラドゥカヌはまだ後任のコーチを探している最中ではあるが、「全米オープン」以来の大会出場となる「WTA1000 インディアンウェルズ」では、ジェレミー・ベイツ(イギリス)に一時的に指導を受けるという。ベイツは1980年代から1990年代にかけてイギリスのナンバー1選手として活躍し、シングルスでのキャリアハイは世界54位。グランドスラムの混合ダブルスで2度優勝した。現在59歳のベイツは、「デビスカップ」でイギリスのチームキャプテンを務めたほか、世界155位のケイティ・ブルター(イギリス)を指導するなど、豊富な経験を持つ。

今のところベイツが長期的にラドゥカヌのコーチを務める可能性を示すものはない。今回の契約についてベイツから直接話を聞いた英Daily Mail紙によれば、インディアンウェルズ大会でのベイツはブルターとラドゥカヌの両方の指導に当たる契約になっているとのこと。なお、ブルターは予選1回戦で敗退している。

第17シードとして出場するラドゥカヌは1回戦免除となり、3回戦では元世界女王のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と当たる可能性がある。また、今後は「WTA500 モスクワ」(ロシア・モスクワ/10月18日~10月24日/ハードコート)、「WTA250 クルジュ=ナポカ」(ルーマニア・クルジュ=ナポカ/10月25日~10月31日/ハードコート)、「WTA250 リンツ」(オーストリア・リンツ/11月6日~11月12日/ハードコート)に参加する予定となっており、忙しい秋を過ごすことになりそうだ。

18歳のラドゥカヌは今年WTAツアーデビューを果たしたにもかかわらず、シーズンの最後を飾る「WTAファイナルズ」に出場できるかもしれない。出場権をかけたレースランキングで現在15位のラドゥカヌは、出場資格を与えられる8位まで約500ポイント差。このレースで1位につける世界女王のアシュリー・バーティ(オーストラリア)は既に出場しない旨を明かしており、同8位の大坂なおみ(日本/日清食品)の参加も雲行きが怪しいため、ラドゥカヌにもチャンスは残されている。

ロンドンに戻ってからは「全米オープン」で得た名声に浮かれることなく、テニスとトレーニングに集中していたと話すラドゥカヌ。次はどんな活躍を見せてくれるのか、世界中のテニスファンが注目していることだろう。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのラドゥカヌ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)