グランドスラムで4度の優勝を誇る大坂なおみ(日本)は、2021年に世界で一番高収入の女子アスリートとなった。しかし、この…

グランドスラムで4度の優勝を誇る大坂なおみ(日本)は、2021年に世界で一番高収入の女子アスリートとなった。しかし、この達成に拍車をかけた要因はテニスだけではない。テニスで獲得する賞金や一流のスポンサー契約料、コラボレーションの他に、現在23歳の大坂は自身のスキンケアブランド「Kinlo」を立ち上げている。「Kinlo」はメラニン色素が多いタイプの人向けの日焼け止め、リップバームやミストなどを販売するブランドだ。【関連記事】大坂なおみが復帰についてコメント「コートに戻る日は近い」

ウェブホスティングサービスを提供する企業GoDaddyが開催したオンラインイベント「GoDaddy Open 2021」の中で、大坂は、自分の起業家的な一面を育てた経験として、子供の頃の学校での「カップケーキの日」について明かしている。このオンラインイベントは、世界中のビジネスパーソンに向けて、すぐに実行可能なアプローチを発信するためのものであり、大坂は若く成功した起業家としてこのイベントに出演したのだ。

イベントの一部として行われたインタビューで、大坂はいつから起業家になりたいと思っていたかと質問され、「実は面白い話があるの」と切り出し、次のように語った。

「私の学校では、“カップケーキの日”というのがあって、その日はみんなが自分でカップケーキを焼いて売ったの。私はいつでもすごく負けず嫌いだったから、他の誰よりも多くのカップケーキを売りたかった。それで私は体育館中を走り回っていたの。みんながちょっとしたポスターみたいなものを用意して、自分のカップケーキを宣伝するものだったからね。あの瞬間に、起業家になるのがどんなものなのかを少しだけ味わったような気がする。でも、実際に少しその道に入ってみないと、自分が何かになりたいのかは本当にはわからないと思うわ」

この話を受けて、一番売れたカップケーキは何だったかと聞かれた大坂は、「私の場合はいちごショートケーキのカップケーキだったかな」と回答。さらに、起業家たちが機会を掴むための助言を求められ、次のように語った。

「私はまだ始めて半年も経っていないくらいで、すごく経験が浅いけど、何か言うとすれば、最初の一歩がいつも一番難しいってことかな。なぜって、事業は自分の名前で起こすもので、つまり自分が主に責任を負う存在で、自分が主に会社と関連付けられる存在になるということ。それに、常に全てのことを完璧にしたいと思う。誰でもそうだと思うわ」

「でも、その過程を信じることね。間違いなく、ビジネスを展開してそれを自分が思い描くとおりの素晴らしいものにするために、何ヶ月、あるいは何年もかけてきたはず。だから、詰まるところ、自分を信頼するということだと思うわ」

最後に、オンラインでブランドを構築する方法について助言を求められると、ウサギとカメの寓話を引き合いに出しながら次のように答えた。

「正直言うと、助言をするよりも助言をしてもらいたいくらいだけど…。私はファッションブランドの研究をするのが好きなの。今どのブランドが人気なのかとか、そういうことね。ブランドの中には、できてからしばらく経っているけど、今になってようやく人気が出てきているものもある」

「だから、私が得た一番大きな学びの1つは、すぐさま人気を得る必要はないということ。ある意味、ウサギと競争したカメみたいな存在になるのもすごくいいことだと思うわ。つまり、自分を支持してくれて、自分の製品そのままを愛してくれる人々がいるということ。そういう支持層を獲得することもすごく重要よね」

グランドスラムで23度の優勝を誇るセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)も、ビジネス界で大きな成功をおさめている。セレナは自身のベンチャーキャピタル、ジュエリーシリーズ、ファッションブランドを持ち、他にも多くのビジネスを手掛けている。

今回、大坂はスキンケアブランド「Kinlo」を立ち上げたが、彼女のビジネス界でのキャリアが今後どのように展開していくのかも要注目だ。大坂はテニスやビジネス界での成功でセレナを超えることができるだろうか?

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」での大坂なおみ

(Photo by Fred Lee/Getty Images)