しばしば最高のフリーキッカーの1人に数えられる元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム。数多く決めてきた直接FKの中…
しばしば最高のフリーキッカーの1人に数えられる元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム。数多く決めてきた直接FKの中でも最も特別なものとされるのが、2001年10月6日にオールド・トラッフォードで行われた日韓ワールドカップ(W杯) 欧州予選の最終節ギリシャ戦でのものだ。
ベッカムはこの3年前、フランスW杯のラウンド16でアルゼンチン代表と対戦した際、相手MFディエゴ・シメオネ(現アトレティコ・マドリー監督)にファウルを受けると、その報復で蹴りつけてしまい一発退場。数的不利のイングランドはPK戦まで持ち込んだものの敗れ、ベッカムは“戦犯”として扱われた。
国民からの批判を浴びながらも代表に招集され続けたベッカムを擁するイングランドは、欧州予選の最終節を前にドイツ代表とグループ首位を争っていた。2位チームはプレーオフに進むため勝利を目指したギリシャ戦だが、90分を終えて1-2とビハインドの展開になってしまう。
そして迎えた後半アディショナルタイムの93分、イングランドがゴール真正面の位置でFKを獲得すると、ベッカムが美しいフォームからキックを繰り出す。大きく曲がるシュートに相手GKは飛ぶことすらできず、勝ち点1を奪ったイングランドは首位を守りW杯出場を決めた。
イギリス『サン』によると、ベッカムは、このFKによりイングランドサポーターから真に受け入れられたと語っている。
「それはイングランドサポーターが、私が数年前に起こしたことを許してくれた瞬間だった」
「個人的には、起こしたことへの贖いだった。それまで、見送られる時には常に雲がかかっていた」
「ギリシャ戦でのゴールは、イングランドのサポーターを真に感じた瞬間だった。数年間私を嫌っていたファンが突然『OK、今から先に進むことができる』とね」
「私にとって特別な瞬間だった」
ベッカムの言葉通り、たった一振りで自身の立場を大きく変えたFKだった。
【動画】ベッカムのキャリアを大きく変えた伝説のフリーキック
Historic. #OnThisDay 2️⃣0️⃣ years ago, David Beckham sent the #ThreeLions to the 2002 @FIFAWorldCup! pic.twitter.com/R69z3x3R1C
— England (@England) October 6, 2021