【大恵陽子=コラム『ちょっと馬ニアックな世界』】地方競馬では10月にも新人騎手がデビューします。今年は佐賀と園田・姫路…

【大恵陽子=コラム『ちょっと馬ニアックな世界』】

地方競馬では10月にも新人騎手がデビューします。今年は佐賀と園田・姫路でそれぞれ1名の新人ジョッキーがデビュー。今年の兵庫ダービーを勝った厩舎からデビューする騎手や、早速初勝利を挙げた騎手と、楽しみな2名。新人騎手の「ちょっと馬ニアックな世界」を覗いてみましょう。

◆青海大樹(おおみ だいき)騎手 所属厩舎がダービーを勝つ瞬間を目の当たりにして

 園田・姫路競馬でデビューする青海大樹騎手は約半年間の厩舎実習中、所属する渡瀬寛彰厩舎のスマイルサルファーが兵庫ダービーを制覇する瞬間に立ち会いました。

 ゴール前はハナ+ハナ差の3頭大接戦。「鳥肌が立ちました」そう話す青海騎手に、「騎手デビューしたら取材してくださいってアピールしとき!」と背中を押したのは同厩舎の厩務員さん。

 少し控えめに「青海大樹と言います」と自己紹介した少年が、早ければ10月13日の園田競馬でデビューを迎えます。

 出身は山口県長門市。中学生の頃、テレビで競馬を見たことがきっかけで騎手になりたいと思うようになったといいます。

 お父様と小倉競馬場にレースを見に行き、高校を卒業後は北海道の牧場で働いて、地元に帰り社会人経験を積んだのち地方競馬教養センターに入所。ゆえに22歳でのデビューとなりますが、それだけ様々な経験もしてきました。

「どんな困難にも負けないトウカイテイオーが好きです」というように、青海騎手自身も荒波を乗り越えてほしいもの。

 園田・姫路は4月に新人騎手が3名デビューしたばかりで、佐々木世麗騎手と長尾翼玖騎手が3kg減、大山龍太郎騎手が2kg減の減量特典があるため、「新人で3kg減があるから乗せてみよう」と簡単にはなりづらい状況も考えられます。

 それでも、「体を大きく使い、ダイナミックに追い込むとことは他の騎手に負けないと思います」という長所を生かして、経験を積んでほしいです。

 そしてゆくゆくは「兵庫ダービーを自厩舎の馬で勝って、渡瀬調教師に恩返しの意味を込めてプレゼントできるような騎手になりたいです」と夢を描きます。

 厩舎実習中に兵庫ダービーで味わった感動を、今度は騎手として味わえますように。

 (文=大恵陽子)