WRCプロモーターは10月4日、日本のソフトウェア専門会社、フォーラムエイトと公式パートナーとして複数年契約を結んだことを発表した。パートナーシップは、今季のWRC最終戦モンツァ(11月19〜21日、ターマック)でタイトルスポンサーを務める…

WRCプロモーターは10月4日、日本のソフトウェア専門会社、フォーラムエイトと公式パートナーとして複数年契約を結んだことを発表した。パートナーシップは、今季のWRC最終戦モンツァ(11月19〜21日、ターマック)でタイトルスポンサーを務めることから始まる。これにより同イベント名は「フォーラムエイト ACI ラリーモンツァ」となる。その後、フォーラムエイトは、ハイブリッド時代に突入する2022年のWRCでも公式パートナーを継続。フォーラムエイトは、2022年のWRCカレンダー入りが確定しているラリージャパンのタイトルスポンサーを務めることが決まっており、これに加えてのパートナーシップとなる。

フォーラムエイトは、バーチャルリアリティドライビングをはじめとする最先端の3Dシミュレーション・ソフトウエア制作における日本のリーディング・カンパニー。創設は1987年で、各大陸に支社やパートナーを持ち、土木工事や建築プロジェクトにソフトウェアや技術サービスを提供してきた。バーチャルリアリティの発展に伴い、同社の製品は、交通・自動車の研究、鉄道・道路・歩行者系案件、緊急時の訓練などに活用されている。WRCパートナーになることで選手権シーズン中のブランディングや活動を通じて世界的な露出を行うとともに、革新的なデジタル技術を提供する形でシリーズ活動に加わる。

WRCプロモーターのマーケティング&セールス部門シニアディレクター、マス・タップは、フォーラムエイトはラリージャパンのタイトルスポンサーとしてモータースポーツとの関係の最初のステップを踏み出しており、その流れから今回のパートナーシップにつながったと語った。

「このパートナーシップを発展させ、フォーラムエイトの専門知識と将来の技術をWRCのエコシステムに統合するためのプロジェクトを共同で調査していくことを楽しみにしている」とタップ。
「WRCでは、シリーズをより持続可能な未来へと導くための規定の一環である画期的な新しいハイブリッド時代が、選手権の記念すべき50シーズン目となる2022年から始まることに向けて、急速に勢いを増している。このため、フォーラムエイトにとってもエキサイティングな時期にWRCファミリーに加入することになる。今シーズンのクライマックスとなる“フォーラムエイト ACIラリー・モンツァ”では、みなさんを温かくお迎えしたい」

フォーラムエイトの伊藤裕二 代表取締役社長も「フォーラムエイトは、WRCと“フォーラムエイト ACIラリーモンツァ”の公式パートナーとなることをうれしく思います」と語った。
「我々は、交通インフラや建築物を計画するためのVR/CGデザインソフトウェアパッケージの認知度を高めるため、WRCを世界的なプラットフォームとして選びました。WRCを様々な状況下でのドライバーとクルマのグローバルな挑戦と捉え、世界中のお客様のためによりスマートで安全な交通シミュレーションを作るための刺激を与えてもらえると考えています」





「フォーラムエイト ACI ラリーモンツァ」は有観客での開催を予定しており、『スピードの神殿』と呼ばれるモンツァ・サーキットや、北側の山岳路に設定されるステージでも指定されたエリアに観客を迎える。一般の観戦については会期中に適用される新型コロナウイルスの制限規則に基づいて行われ、チケット販売やイベントのタイムテーブルなどの詳細については今後発表される。