昨日開幕した第18回全国高校選抜ラグビー大会は、2日目の4月1日に予選リーグの15試合がおこなわれ、全チームが初戦を終えた。予選は参加32校が4チームずつ8プールに分かれて総当り戦を実施。大会連覇を目指す東福岡は天理を40-7と下して好発…

 昨日開幕した第18回全国高校選抜ラグビー大会は、2日目の4月1日に予選リーグの15試合がおこなわれ、全チームが初戦を終えた。予選は参加32校が4チームずつ8プールに分かれて総当り戦を実施。大会連覇を目指す東福岡は天理を40-7と下して好発進した。

 簡単な相手ではない。ほとんどキックを使わず、ボールをリサイクルし続ける天理を相手に序盤は我慢の連続だった。攻撃でも広いラインから外にボールを運びチャンスを演出したが、天理のカバーディフェンスは粘り強い。そこの我慢比べを制して、6分にLO清原裕揮が先制トライを挙げると、前半は4トライを奪い、SO丸山凛太朗はすべてのゴールキックを決めて28-0とリードする。

 局面では天理のお株を奪うような守りも見られた。タックル直後のブレイクダウンで素早くターンオーバーして理想的な攻撃に結びつける。まだすべてが完璧ではないが、これは今年の脅威になりそう。

「ターンオーバーは今年取り組んでいるところ。そこで判断ミスもありましたが、こういう経験をしていけば、徐々によくなっていく」と東福岡・藤田雄一郎監督。

 高校日本代表のアイルランド遠征から帰国したばかりのNO8福井翔大主将は「ブレイクダウンは東福岡の原点。そこはチームとしてやっていければ」と振り返った。

 4月7日からU18日本代表がフランス遠征を控え、東福岡から8人を送り出すが、その選手たちが今大会に出場するのは明日2日まで。予選リーグ最終戦以降は新たなメンバーたちがチャンスを得ることに。

「ジャパン・ファースト。ヒガシのジャージーよりも桜のジャージーを選ばないと。残ったメンバーにチャンスがあるということ」と藤田監督。NO8福井主将は「公式戦の経験が少ないメンバーを中心にチームは燃えている。自分としては仲間を信じています」と話した。(取材:福田達)

<第18回全国高校選抜ラグビー大会 予選リーグ第1節 結果>
※ Aグループの深谷×尾道戦は開幕日の3月31日、それ以外は4月1日に実施。

▼Aグループ
・尾道(中国②・広島) 31-14 深谷(関東⑤・埼玉)
・東福岡(九州①・福岡) 40-7 天理(近畿⑤・奈良)

▼Bグループ
・大阪桐蔭(近畿②・大阪) 49-5 秋田工(東北①・秋田)
・東海大相模(推薦・神奈川) 41-17 大分舞鶴(九州④・大分)

▼Cグループ
・石見智翠館(中国①・島根) 36-7 西陵(東海②・愛知)
・札幌山の手(北海道①) 36-14 土佐塾(四国①・高知)

▼Dグループ
・京都成章(近畿①・京都) 73-0 川越東(開催県・埼玉)
・黒沢尻工(東北③・岩手) 45-14 名護(九州⑥・沖縄)

▼Eグループ
・國學院久我山(関東②・東京) 24-19 日本航空石川(北信越①・石川)
・長崎南山(九州③・長崎) 59-0 城東(四国①・徳島)

▼Fグループ
・桐蔭学園(関東①・神奈川) 69-5 旭野(推薦・愛知)
・高鍋(九州⑤・宮崎) 14-7 神戸科学技術(推薦・兵庫)

▼Gグループ
・大阪朝鮮(近畿④・大阪) 19-14 流経大柏(関東③・千葉)
・春日丘(東海①・愛知) 71-14 崇徳(推薦・広島)

▼Hグループ
・佐賀工(九州②・佐賀) 27-7 茗溪学園(関東④・茨城)
・東海大仰星(近畿③・大阪) 50-3 仙台育英(東北②・宮城)