栗山英樹監督は試合後、試合内容に確かな手応えを示し、救援4投手については「あそこは本当に生命線」と称賛。一方、4打数3安打の“猛打賞”を記録した大谷については、初回の二塁内野安打で痛めている右足で一塁ベースを踏んだことやツーベースで二塁にス…

栗山英樹監督は試合後、試合内容に確かな手応えを示し、救援4投手については「あそこは本当に生命線」と称賛。一方、4打数3安打の“猛打賞”を記録した大谷については、初回の二塁内野安打で痛めている右足で一塁ベースを踏んだことやツーベースで二塁にスライディングしたことについて「説教します」と“ダメ出し”した。

■救援陣の好投には手応え「あそこは本当に生命線。安心した」

 日本ハムは1日、本拠地での西武戦に3-1で勝利し、今季初勝利を挙げた。先発のメンドーサが5回5安打1失点(自責0)と試合を作り、谷元、宮西、増井、マーティンと救援陣が無失点リレー。打線は西川の先制弾などで着実に得点を積み重ねた。

 栗山英樹監督は試合後、試合内容に確かな手応えを示し、救援4投手については「あそこは本当に生命線」と称賛。一方、4打数3安打の“猛打賞”を記録した大谷については、初回の二塁内野安打で痛めている右足で一塁ベースを踏んだことやツーベースで二塁にスライディングしたことについて「説教します」と“ダメ出し”した。

 試合後の一問一答は以下の通り。

――今季初勝利。

「良かったです。あらためて1つ勝つのは本当に大変だなと思った。また始まったなという感じです」

――先発メンドーサが好投。

「ずっと状態が良かったし、去年かなり悔しい思いをしていので、期待していた。ミス絡みで1点取られたけれど、本人はもっと長いイニングを投げたがっていたけれど、それよりもまずは0で進めてくれる方が我々としては試合を進めやすい。本当によくやってくれた」

――その後の勝ちパターン4人が好投。

「あそこは本当に生命線。ただ、しばらく登板していなかったので。正直言うと今のチーム状況はいい方ではないけれど、ここだけは生命線なので、非常に緊張して見ていたが、本当に素晴らしかった。初登板だったし、展開も展開だったし、嫌な感じがしていた部分もあったが、みんな自分の仕事をしてくれた。ホッとはしてないですけど、少しだけ安心した」

■大谷の走塁には“ダメ出し”「やってはいけないこと」

――西川が本塁打。

「あのケースは1-3からでも2-3からでも変わらないケースなんだけど、敢えてそこ(フルカウント)に持っていったとした。彼が自分を捨てて、チームのために何とかしようと感じがした。ああいう強引にいかないところが、前に進んでいるなと思わせる部分。そうすれば、神様もああいうボールを投げさせてくれる。自分のイメージと野球の流れが一致し始めている。このまま結果を残してほしいけど、そこが一番大事と思っているので、しっかり遥輝らしくやってほしい」

――大谷が内野安打で一塁ベースを右足で踏む場面、ツーベースで二塁へスライディングする場面もあった。

「あした説教します。やってはいけないいこと。ああなるのはわかっているので」

――あすはエスコバーが来日初登板。

「緊張するだろうけど、きょうメンディーが流れをつくったので、しっかり投げてくれると期待します」

――きょうは8回増井、9回マーティンだったが、あれが基本パターンになるのか。

「状況によって変えることはあるが、基本形としては。ただ増井の位置は決めてない。宮西も日本で投げてないので、日本の感じをまずつかんでから」

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa