ダブルスで成功したければ、強固なコミュニケーションとチームとしての理解が欠かせない基礎であると、ダブルスのスペシャリスト…
ダブルスで成功したければ、強固なコミュニケーションとチームとしての理解が欠かせない基礎であると、ダブルスのスペシャリストであるジェイミー・マレー(イギリス)とベサニー・マテック サンズ(アメリカ)は言う。
この二人は、グランドスラムでダブルスタイトルを合わせて16個獲得している。二人は対談で、ダブルスの戦術やシーズンの目標、パートナーを変えることの困難さなどについて語った。ATP(男子プロテニス協会)の公式ウェブサイトが伝えている。【実際の動画】ダブルスの心得を語り合うスペシャリスト、マレーとマテック サンズ【ダブルス・スーパープレー動画】ジョンソンがダブルスで観客を魅了!
いつものパートナーであるブルーノ・ソアレス(ブラジル)が怪我をしたため、数年ぶりに別の選手たちとペアを組んだというマレーは、次のように語った。「僕はいつでも安定したパートナー関係でいたい。その継続性と方向性があることで、パートナーとの関係を築きやすくなるからね。チームの成功は、どれだけ団結できるかにかかっている」
これにマテック サンズはこう応じた。「コミュニケーションを取っていないチームと対戦すると、ある意味でやる気が湧くわ。リターンゲームの時に二人が別々に動いていて、ハイタッチや話し合いをしていないと、よし、と思うの。誰かが誰かに腹を立てているってことだから。そういう時は何回か真ん中に打って、相手のペアがお互いに対してもっと攻撃的になるかを試すのよ」
多くの選手と組んで様々なプレースタイルを経験してきたというマテック サンズは、パートナー選びについてこう語る。「一緒にプレーする人を選ぶ時に一番重視するのは、エネルギーやコミュニケーションのレベルで、その人とどのくらいノリが合うか。コミュニケーションさえ取れていれば、どれだけ打ちのめされていても、試合のどの段階でもいつでも巻き返しのチャンスを作ることができる」
これには、マレーも「難しい場面にある時ほど、好きな相手との方がそういう瞬間を乗り越えやすいよね」と同意した。
また、ダブルス選手の目標について、マテック サンズはこう切り出した。「1年の初めの目標は、シーズン末の最終戦、ファイナルズに出場すること。個人のダブルスランキングに目が行きがちだけど、チームとして世界ランキング上位8組に入れるかどうかで出場が決まる。だから、誰がチームとしてプレーし続けられるかを見ているのは面白いわ」
マレーも賛同し、次のように返答した。「それが全てのチームにとっての基準だよね。年の初めにチームを組む時は、ファイナルズに出ることが目標だ。そうなれば次の年もそのまま組み続けるし、そうならない場合は別の人と組むことが多いね」
二人はさらに、試合中のパートナーとのコミュニケーション方法として、手でサインを出すか会話をするか、どちらを好むかについて語った。二人とも会話するタイプだということで意見が一致したが、特にマテック サンズは、できるだけパートナーに走り寄ってコミュニケーションを取ることを好むという。
対談の終盤、マテック サンズは、ダブルスでのプレーについて自分に2つ助言をするとすれば何かとマレーに質問した。「混合ダブルスではダウンザラインを打つことかな。それと、ネット際で役割を果たすこと」というのがマレーの回答だ。
反対にマレーから助言を求められたマテック サンズは、こう答えた。「ミスをした時に少し落ち込むことがあるわよね。もし私が対戦相手なら、そういう瞬間を待ち望んでいるわ。もし誰かがミスをしてただ背中を向けたら、“クソ、彼は気にしてないのね。次のポイントで仕掛けてくるわ”って思うでしょう。その方が恐ろしいわよね」
さらにマテック サンズが「ダブルスではためらいは禁物」と話すと、マレーも「100%そうだね」と賛同。「試合はあまりにも速く進む。ためらったり、ボールを追いかけなかったり、ボールに触れるのを嫌がったりしていると…」とマレーが話すと、マテック サンズが「ボールをちょうだい!」と勢いよく応じた。これにマレーは笑いながらも「そうさ、ボールになるんだ」と返し、対談は最後まで盛り上がった。
(テニスデイリー編集部)
*写真は2017年、地元の大会でダブルスに参戦したマレー兄弟
(Photo by Steve Welsh/Getty Images)