元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)が来年の「レーバー・カップ」出場…
元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)が来年の「レーバー・カップ」出場に前向きな姿勢を示している。伊ニュースサイト UBI Tennisなどが報じた。【実際の動画】「もし20年前にレーバー・カップがあったら?」フェデラーとマレーが対談
レジェンドのロッド・レーバー(オーストラリア)から名前を取って、2017年に始まった「レーバー・カップ」。9月下旬に行われた4回目の大会はアメリカのボストンで開催され、チーム・ヨーロッパ(欧州選抜)がチーム・ワールド(世界選抜)に14-1で圧勝するという形で幕を閉じた。
大会創設者の一人であるロジャー・フェデラー(スイス)は、膝の手術からリハビリ中のため今回は参加を見送ったが、同じく怪我により欠場したラファエル・ナダル(スペイン)から来年のダブルスのペアに誘われ、快諾している。そのように既に2022年の「レーバー・カップ」が話題となる中、マレーもロンドンのO2アリーナで開催される次回大会への参加に意欲を示した。
3度のグランドスラム優勝を誇るマレーは、怪我で離脱中だったり本調子でなかったため、この大会にはまだ参加したことがない。そんなマレーは「僕はこのイベントが本当に好きで、この週末も楽しく観戦していたよ。テニス界を盛り上げるのにすごく良い大会だ。もし僕のランキングが十分で選んでもらえるなら、ぜひ欧州選抜として参加したい」と発言。各チームのメンバー6人のうち3人はチームキャプテンによって選ばれるため、仮にマレーがランキング上位でなくても2022年大会でチーム・ヨーロッパに入れる可能性はある。
一方、2012年に引退した元世界1位のアンディ・ロディック(アメリカ)は、自分の現役時代に同大会があっても出番がなかっただろうと自虐。今大会の会場に足を運んだフェデラーと対談したロディックは、もし20年ほど前に「レーバー・カップ」があったら、という話題で盛り上がりつつも、「2001年に開催されていたら、チーム・ワールドにはきっとピート・サンプラス(アメリカ)、アンドレ・アガシ(アメリカ)、グスタボ・クエルテン(ブラジル)、パトリック・ラフター(オーストラリア)がいただろうね。僕はその年は出遅れていたから、メンバー入りできなかったかもしれない。かなり厄介なチームになっていたであろう世界選抜の方が優勢だったんじゃないかな」と述べている。
毎回「全米オープン」の後で開催される「レーバー・カップ」だが、2001年の「全米オープン」直後の世界ランキングを見てみると、チーム・ワールドの資格を持っていたクエルテン、アガシ、レイトン・ヒューイット(オーストラリア)、ラフターがトップ4を占める。次点は10位のサンプラスで、当時19歳のロディックは15位で6番目だった。一方、当時12位、ヨーロッパ選手の中では7番目だったフェデラーは、2001年の仮想チーム・ヨーロッパとしてマラト・サフィン(ロシア)やフアン カルロス・フェレロ(スペイン)の名前を挙げている。
「レーバー・カップ」ではこれからも数々のドリームチームや名勝負が生まれることだろう。まだ1年先のこととはいえ、来年の大会でビッグ4の面々が参戦するのか気になるところだ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2010年「ATPファイナルズ」でのマレー、ジョコビッチ、フェデラー、ナダル(左から)
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)