18番パー4、池の淵から「ガッツパー」 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンは2日、前日から順延となった第2ラウンド(R)が栃木・烏山城CC(6550ヤード、パー71)で行われた。4位スタートの渋野日向子(サントリー)は1バーディー、…

18番パー4、池の淵から「ガッツパー」

 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンは2日、前日から順延となった第2ラウンド(R)が栃木・烏山城CC(6550ヤード、パー71)で行われた。4位スタートの渋野日向子(サントリー)は1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75とスコアを落とし、通算1オーバーで予選ラウンド終えた。

 渋野は出だしの10番パー4からダブルボギーをたたいた。「パットでミスをして、久しぶりに4パットをしました」。11番パー3は左バンカーに入れてボギーとし、17番パー4でもスコアを落とした。

 その後もショットは左に曲がり、ショートパットにも苦しんだ。それでも、18番パー4ではギャラリーを沸かせた。左に曲げた第1打は、池の縁に止まった。スタンスが取れないため、1度はシューズを抜いで池の中に足を入れたが、「かなり滑って、自分の身も危険」と判断。ドロップ後、第3打でグリーンを捉えると、10メートルのパーパットを沈めた。

「あの位置にボールが止まったのも奇跡です、あの距離が入ったのも奇跡。あそこだけ誰か助けてくれたのかなと思いました」

 その上で、渋野は有観客試合での開催を改めて喜び、観客に感謝した。「あんなガッツパーなのに、(ギャラリーが)すごく盛り上げてくれました。嬉しいと思いましたし、ちょっと恥ずかしかったです。ただ、今日は自分で自分を励ますことができず、ギャラリーさんの力を借りました。横を通ったら『頑張れ』と言ってくれますし、こんな自分を応援してくれて、頑張らなきゃと思いました」。話すうちにその目は潤み、声は上ずった。(THE ANSWER編集部)