ラリーフィンランドは、開催70回目のイベント開幕を翌日に控えた9月30日、WRCプロモーターとの契約を2年(2022、2023年)更新することで合意に達したことを発表した。2022年からはハイブリッドの新規定ラリー1と持続可能燃料が導入され…

ラリーフィンランドは、開催70回目のイベント開幕を翌日に控えた9月30日、WRCプロモーターとの契約を2年(2022、2023年)更新することで合意に達したことを発表した。2022年からはハイブリッドの新規定ラリー1と持続可能燃料が導入されるWRCだが、シリーズが新時代に突入してからも少なくとも2年は選手権伝統の高速グラベルラリーが開催されることが決まった。

この日は、フィンランドのASNであるAKKスポーツのCEO、リク・ビター(写真右)とWRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるヨナ・シーベルがユバスキラの市役所を訪れ、契約更新の書類に署名を行った。

この契約更新についてビターは「AKKスポーツを代表して、ラリーフィンランドが少なくともこの先2年間はWRCの重要な役目を担い続けることが決まったことをうれしく思う。我々のイベントを信じ、支援を続けてくれたヨナ・シーベルと、WRCプロモーターのチームに感謝している。また、揺るぎないサポートを行ってくれているラリーフィンランドのパートナーのみなさんともちろん、応援してくださるファンのみなさんにも感謝しなくてはならない。特に、新型コロナウイルスの感染流行により、非常に厳しい日々の中でも支えつづけてくれたことに感謝している」と語った。

「WRCファミリーの一員であり続けることは素晴らしい栄誉であり、重要な目標でもある。2022年シーズンからはハイブリッドベースのラリー1規定の導入や持続可能燃料に切り替わることを考えると、その意味はさらに大きい。ラリーフィンランドが今後末長くWRCの一部であり続けるため、もちろん全力を尽くしていくが、今は、タイトルスポンサーであるセクト・オートモティブとともに記念すべき70回目のイベントで素晴らしい開催を収めることに専念していく」

シーベルは「ラリーフィンランドは、WRCという王冠を彩る宝石のひとつであり、世界中のファンがこのニュースを喜んでくれるだろう。WRCのシーズンは、フィンランドの息を呑むようなジェットコースターのような道をなくしては考えられない」とコメントを寄せた。

「いまこの瞬間は、今週開催される2021年の素晴らしいイベントをみなさんが楽しみにしている。WRCプロモーターとラリーファンを代表して、パンデミックによる難しい状況の中でもラリー開催を実現するために尽力してくれたAKKスポーツに感謝したい」

ラリーフィンランドの2022年のWRCカレンダー入りは、10月15日にフランスのパリで開催されるFIAワールドモータースポーツカウンシルでの会合で最終決定されるとしている。FIAは2022年のWRCカレンダーについては全13戦とし、開催国についても日本を含む最初の9カ国を発表済みだが、この中にはフィンランドは入っていなかった。