プロ野球は31日、セ・パ両リーグで開幕し、各地で6試合が行われた。昨季のリーグ覇者の日本ハムは西武に1-8、広島は阪神に6-10で敗戦。ともに守備のミスが失点に結びつき、本拠地で黒星発進となった。■日ハムはまさかのダブルエラー、広島は安部&…

プロ野球は31日、セ・パ両リーグで開幕し、各地で6試合が行われた。昨季のリーグ覇者の日本ハムは西武に1-8、広島は阪神に6-10で敗戦。ともに守備のミスが失点に結びつき、本拠地で黒星発進となった。

■日ハムはまさかのダブルエラー、広島は安部&田中の三遊間にほころび

 プロ野球は31日、セ・パ両リーグで開幕し、各地で6試合が行われた。昨季のリーグ覇者の日本ハムは西武に1-8、広島は阪神に6-10で敗戦。ともに守備のミスが失点に結びつき、本拠地で黒星発進となった。

 日本一に輝いた日本ハムは西武と対戦。0-0で迎えた2回1死二、三塁。先発・有原は木村文を遊ゴロに打ち取った。前進守備を敷いていた中島は、打球をさばいて迷わず本塁へ送球。しかし、好スタートを切っていた三走・中村の本塁生還が早く、先制点を献上した。1死も取れず(記録は野選)、続く炭谷の投ゴロの間に1点を追加された。

 1-4で迎えた6回1死一、三塁、メヒアの三ゴロは併殺コースだったが、三塁手・レアードがファンブルし、二塁封殺で1死しか取れず。さらに1死一、二塁では二ゴロをさばいた二塁手・田中賢が遊撃へ送球も一塁走者に当てる悪送球。これをフォローした三塁手・レアードは本塁を狙った二塁走者を刺そうと本塁送球も捕手の頭上を越える悪送球で追加点を献上。まさかのダブルエラーでピンチを広げると、続く源田の犠飛でこの回4点目を失った。

 西武は3回に右翼・木村文―二塁・浅村から完璧な中継で本塁アウト、4回に源田が三遊間のゴロを横っ跳びで処理してアウトにするなど、好守で失点を防いだのとは対照的。結局、1-8で大敗した。

 その日本ハムに日本シリーズで敗れた広島は阪神と対戦。初回無死一塁で先発・ジョンソンが上本に打たれたゴロを二塁手・菊池がはじいた。痛烈で難しい打球も、名手なら――と期待したが、記録は強襲安打となり、その後、初回から2点を失った。

 1-5で迎えた4回は先頭の高山のゴロを三塁手・安部が一塁へ悪送球。無死二塁とされると、1死三塁から糸井にタイムリーを浴びた。なお、2死満塁では鳥谷の遊撃正面のゴロを田中がファンブル。これで、さらに1点を追加され、4回までに6点のリードを許す苦しい展開となった。終盤の反撃及ばず、試合は6-10で敗れた。

 開幕戦は好投手と激突するだけに大量点を奪うことは難しく、当然、ミスは命取りになる。日本ハムは西武・菊池、広島は阪神・メッセンジャーを相手にした中、失策がすべて失点に結びつき、課題が残る形で開幕戦を落とした。