サッカーの国際親善試合が3月28日に行われ、フランス代表がスペイン代表に0-2で敗れた。この試合では2度のビデオ判定がスペインへ有利に働いたが、試合後の会見でフランスのディディエ・デシャン監督は新技術の導入にポジティブな反応を示した。前半を…

サッカーの国際親善試合が3月28日に行われ、フランス代表がスペイン代表に0-2で敗れた。この試合では2度のビデオ判定がスペインへ有利に働いたが、試合後の会見でフランスのディディエ・デシャン監督は新技術の導入にポジティブな反応を示した。

前半をスコアレスで折り返した試合は後半開始直後、アントワーヌ・グリーズマンのヘッドでフランスが先制したかに思われた。だが直前にオフサイドがあったのではとスペイン側が抗議し、主審もビデオ判定を要求。結果このゴールは無効とされた。

ビデオ判定に助けられたスペインは後半23分にダビド・シルバのPKで先制。さらに同32分にはジェラール・デウロフェウのゴールで加点。デウロフェウのゴールは一度オフサイドと判定されたが、ビデオ判定で覆った。

ビデオ判定に泣かされた格好のフランスだが、デシャン監督は「確認して正しかったのなら問題ない」コメント。ビデオ判定の導入によって、サッカーは少し変わるだろうとの見方も示している。

ビデオ判定への泣き言や恨み節を口にしなかったデシャン監督。代わりに語ったのはスペインのサッカーは素晴らしかったという、相手への称賛だった。

「まずスペイン代表を見て驚いたことがある。素晴らしいクオリティを備えていると知っていたが、さらに本当にハイレベルなんだ」

試合ではスペインにボールを支配される苦しい展開だったと認めている。

「こういう試合では自分たちのサッカーをするのに苦労するものだ。スペインは前半にボールを保持していたが、我々にもいくつかチャンスがあった。スペインには苦しめられた。長く守ることを強いられたし、ボールを奪い返してもすぐに失った。後半には相手を押し込んだが、こういうチームを相手にすると最小限のミスが大きな結果につながる」

サッカーフランス代表のディディエ・デシャン監督 参考画像(2016年7月7日)(c) Getty Images

サッカーフランス代表のディディエ・デシャン監督 参考画像(2016年7月7日)(c) Getty Images