日本女子オープン開幕 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンは30日、栃木・烏山城CC(6550ヤード、パー71)で開幕した。渋野日向子(サントリー)は7バーディー、4ボギーの68で回り、3アンダーの4位で好発進した。上田桃子(ZOZO…

日本女子オープン開幕

 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンは30日、栃木・烏山城CC(6550ヤード、パー71)で開幕した。渋野日向子(サントリー)は7バーディー、4ボギーの68で回り、3アンダーの4位で好発進した。上田桃子(ZOZO)が5アンダーで単独首位。

 渋野が好発進を決めた。出だしの1番はボギーをたたいたが、3、5、6、8番でバーディー。後半も10番で1つ落としたものの、12番から3連続バーディーで伸ばし続けた。しかし、17、18番で痛恨の連続ボギー。一時首位に立っていたが、難ホールでスコアを落とした。それでも、感染対策が講じられながら2824人のギャラリーが来場。会見では有観客のツアーに感激した様子を見せた。

「あれだけたくさんの方に見てもらうのは、ほぼ2年ぶり。海外では何試合かお客さんがいたけど、国内では久しぶりなので緊張した。これが試合なんだなと。これが本来あるべき女子プロゴルフの試合なんだと思った。最後まで自分の中ではほぐれることはなかったです(笑)。

 気づいたら7バーディーを獲れている。そんなに獲った記憶がないくらい集中している。それだけ獲れたのは、やっぱりギャラリーの皆さんの後押しがあったから。アドレナリンが出ていたのだと思う。気持ちをコントロールして、目の前の一打と思ってやれていたと思う。心をコントロールするしかなと思っています」

 2016年大会と同じコースの今大会。当時アマチュアだった17歳の渋野は、通算18オーバーの108位で予選落ちした。第2日は1バーディー、10ボギー、3ダブルボギーの大叩き。プロのレベルを痛感したが、5年が経って好スコアをマークし「5年の月日でちょっと大人になれたのかなと思います」と成長を実感した。

 この日は同じ黄金世代の昨年女王・原英莉花(日本通運)、今季8勝で賞金ランクトップの稲見萌寧(都築電気)と同組。「バーディー合戦で比較的ボギーの少ないラウンド。みんなで盛り上げてやった。その中で負けないように、和気あいあいとしていた」と語った。19年11月以来優勝から遠ざかるが、直近2試合は4位、8位と上位でフィニッシュ。「2日目がいつも私的には鬼門なので、耐えるところは耐えて伸ばせるところは伸ばしたい」と好プレーを誓った。(THE ANSWER編集部)