アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月21日~4月1日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルスでカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)はロジャー・フ…

 アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月21日~4月1日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルスでカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)はロジャー・フェデラー(スイス)同様、比較的楽に勝ち上がったが、準決勝で初めてフルセットの戦いを強いられた。

 第12シードのウォズニアッキは、ときどきマイアミ・キービスケーンの施設で練習しているため、今大会にはアットホームな感じを覚えているという。南フロリダを第二の拠点としているウォズニアッキは、第2シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を5-7 6-1 6-1で倒し、ここまでの10回の出場で初となる決勝進出を決めた。

 ウォズニアッキはそこで第10シードのジョハナ・コンタ(イギリス)と対戦する。コンタは午前0時少し前に終わった2つ目の準決勝で、第11シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を6-4 7-5で倒した。

 「これは、私が一度も決勝に進んだことのなかった数少ない大会のひとつなの」とウォズニアッキは言った。「ここでの私の最良の成績は、5年前の準決勝進出だったと思う。これまでもずっと、特に苦労してきたとはいえない大会だったんだけれど、なぜか望んでいた結果を出せずにいたのよ」。

 フェデラー同様、挽回勝ちをおさめたウォズニアッキだったが、彼女の挽回劇はそれほどドラマチックではなかった。彼女は最後の14ゲームのうち12ゲームを取り、こじれさせることなく早めに苦境から脱出した。

 「私は第2セットでいいスタートを切った。おかげで士気が高まり、ある意味でエンジンがかかったの」とウォズニアッキは言った。

 第13シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と第15シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)の対決となった昨年の決勝に続き、女子決勝が二桁のシード選手同士の対決となる。

 「すごく特別なことだわ」とウォズニアッキ。「オフシーズンにここに拠点をおいてトレーニングをし、ある種のホーム・アドバンテージを持っているの。だから私にとってここで最初の決勝を戦うというのは、とても特別なこと。すごくわくわくしているわ」。

 一方、コンタは第2セットで1-3とリードを奪われていたが、そこからビーナスのサービスを5度ブレークして試合にけりをつけた。なんと17度ものブレークチャンスを手にした末に。

 ビーナスは4度目のマイアミ・タイトルを目指していた。最後の優勝は16年前にまで遡る。

 コンタはこの進撃のおかげで、決勝の結果が何であれ、翌週のランキングでトップ10に返り咲くことを確実にした。彼女は決勝に向け、「厳しい戦いになるでしょうね」と闘志を見せた。「カロライン(ウォズニアッキ)はすべてのポイントで激しく戦うことを強いてくる選手だから」。(C)AP