2017年に殿堂入りしたにもかかわらず、2020年に2度目の現役復帰を果たした元世界女王キム・クライシュテルス(ベルギー…
2017年に殿堂入りしたにもかかわらず、2020年に2度目の現役復帰を果たした元世界女王キム・クライシュテルス(ベルギー)。彼女が、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した「WTA500 シカゴ」(アメリカ・シカゴ/9月27日~10月3日/ハードコート)の1回戦で世界ランキング97位のシェイ・スーウェイ(台湾)に敗れた。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。【関連記事】ワールド・チーム・テニスに元世界女王や人気の美人選手ら参戦
クライシュテルスは23歳だった2007年に最初の引退をし、第1子を産んでから2009年に1回目の現役復帰を果たすと、同年の「全米オープン」で優勝。さらに2010年には「全米オープン」と「WTAファイナルズ」、2011年には「全豪オープン」を制して世界1位に返り咲いた。その後、2012年に2度目の引退。2020年から送る3度目の現役生活では、コロナ禍によるツアーの中断に加えて膝の手術や新型コロナウイルス感染に見舞われたこともあり、昨年は3つの大会にしか出場できず、いずれも初戦敗退。2020年の「全米オープン」以来、1年ぶりの試合となったこの「WTA500 シカゴ」1回戦では、「全豪オープン」ベスト8のシェイ相手にフルセットを戦い抜くも、3-6、7-5、3-6で敗れた。
復帰後4試合目でもまだ白星を手にできていないクライシュテルスだが、今は勝敗以外のことに比重を置いているという。「良かったこともあったけど、悪かったこともあって、一貫性がなかったわね。でも、私にとって一番大事なのは、肉体的に大きな心配をせずに済んだこと。コーチやトレーナー、フィットネスコーチともそれについて話していたの。今日はあと一歩のところまでいったけど、それでも良い感触を得られた。前進することができたし、それが何より重要ね」
クライシュテルスは、怪我に苦しめられながらも懸命に戦う元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)に刺激を受けたと明かす。「アンディがカムバックについて語る姿を見ているとやる気が湧いてくるし、大きなエネルギーをもらえるの。彼が経験してきたことの難しさや信念について率直に話す姿に、私も共感できるものがあると感じたわ」
今や38歳、3児の母となったクライシュテルスは「朝5時に起きて、子どもたちが起きる前にトレーニングをして、子どもたちが学校に行っている間にすべてを終わらせるようにしているわ」と言う。「そうすれば、習い事の送り迎えや料理に掃除といったことが普通にできるの。私はこのチャレンジが大好きよ」と家事育児との両立を語る。
復帰に向けての具体的な目標はないと話すクライシュテルスだが、「身体が持てば“WTA1000 インディアンウェルズ”に出たい」と述べている。そんなクライシュテルスの戦う姿が、きっと今度は別の誰かに刺激を与えることだろう。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」でのクライシュテルス
(Photo by Francois Nel/Getty Images)