FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会南米予選でアルゼンチンが苦しんでいる。第14節が終わった段階で6勝4分け4敗の5位。このままでは4位以上に与えられる出場権が得られず、5位で大陸間プレーオフへ回ることになる。ただでさえ苦しい状況のアル…

FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会南米予選でアルゼンチンが苦しんでいる。第14節が終わった段階で6勝4分け4敗の5位。このままでは4位以上に与えられる出場権が得られず、5位で大陸間プレーオフへ回ることになる。

ただでさえ苦しい状況のアルゼンチンだが、第14節ボリビア戦の直前にリオネル・メッシが4試合の出場停止処分を言い渡されており、今後はエース不在で戦わなければならない。メッシの出場停止にエドガルド・バウサ監督は不満を漏らした。

「我々にとって奇妙なのはメッシの出場停止が決まるまでの時間が短かったことだ。最初の反論を送るまでに30分しかなかった。この処分の行方を見守るために朝の4時まで起きていた」

常なら国際サッカー連盟(FIFA)は十分な異議申し立て期間を与えるのに、今回はおかしかったと話すバウサ監督。処分決定までのプロセスには納得していないようだが、いずれにせよ起きてしまったことには対処していきたいとした。

「メッシの不在は本当に痛い。ハーフタイムのあとで追う展開であればなおさらだ。だがチームは少し改善して何とか試合を乗り越えられた。前半よりもさらに前へ進むことができた」

アルゼンチンサッカー協会はゼップ・ブラッター前FIFA会長時代に、親会長派として活動していた。FIFAの中枢で権力を握ってきたアルゼンチンだったが、汚職事件の発覚と新会長就任で一変。現在はFIFA内部でも厳しい立場に置かれている。