ジュニアGPロシア大会で国際大会初挑戦 フィギュアスケートのフィギュアスケートのジュニアグランプリ(GP)シリーズ第4戦・ロシア大会女子シングルで“世界最低得点”を出した17歳のインド人スケーターが話題となっている。女子ショートプログラム(…

ジュニアGPロシア大会で国際大会初挑戦

 フィギュアスケートのフィギュアスケートのジュニアグランプリ(GP)シリーズ第4戦・ロシア大会女子シングルで“世界最低得点”を出した17歳のインド人スケーターが話題となっている。女子ショートプログラム(SP)とフリーで記録した合計27.56点は国際大会における“最低得点”だったようだが、ロシアメディアでは「インド人スケーターがハートを掴む」などと報じている。

 優勝したソフィア・アカチエワ(ロシア)がマークした233.08と比べると、約10分の1の得点。それでもパリイ・スロヒ(インド)の演技は見るものの胸を打ったようだ。白と紫の衣装を身にまとったフリー。スロヒは楽しそうに氷上を滑った。

 ジュニアグランプリ公式YouTubeでは実際の演技を公開しているが、その中で実況は「何て素敵でしょう」「彼女の演技には美しい心がこもっている」「氷上に立つが大好きだということが伝わってきます」「大会に出場するには大変な誇りと情熱、勇気がいるものです」と賛辞を並べている。

 またロシア放送局「ロシア・トゥデー」でも「シベリアで大会に出場し“世界最低得点”を記録したインド人スケーターがハートを掴む」とのタイトルで大会をレポートしている。

 英紙「デイリー・スター」でも「インド人フィギュアスケーターが“世界最低得点”を記録した後、心温まる反応をみせる」とのタイトルで報じており、記事の中ではスロヒについて「しかしフィギュアスケートを始めて3年のスロヒはこの経験は成長の一部であり、ロシアで滑ることができたことについての誇りを口にした」として、インドの17歳の言葉を伝えている。

「フィギュアスケートは私に自由を感じさせてくれる」

 初めての国際大会だったというスロヒは「3年間フィギュアスケートをしていますが、新型コロナのパンデミックによって多くを失いました。ジムでしかトレーニングしていません。ショートプログラムの2日前に久しぶりに氷上に立ちました」と自身の環境について説明している。
 
 さらには「インドではコンスタントに練習しています」「フィギュアスケートは私に自由を感じさせれくれる。氷上で自分を最も表現することができるのです」などとも話している。

 スロヒがフィギュアスケートを始めたきっかけは、2014年のソチ五輪でユリア・リプニツカヤ(ロシア)の演技を見たのがきっかけだったという。スロヒにとって、この世界最低得点は大きな一歩になったようだ。(THE ANSWER編集部)