■9月25日/J1第30節 FC東京―浦和レッズ(味スタ) 25日に行われたJ1第20節では、FC東京と浦和レッズが対戦し、浦和が2-1で逆転勝利を飾った。浦和はリーグ戦の連続無失点を継続していたが、今節は試合開始早々に相手に先制を許した…
25日に行われたJ1第20節では、FC東京と浦和レッズが対戦し、浦和が2-1で逆転勝利を飾った。浦和はリーグ戦の連続無失点を継続していたが、今節は試合開始早々に相手に先制を許した。それでも2ゴールを挙げて逆転し、リーグ戦は3連勝、7試合負けなしと、依然として好調だ。
前節のC大阪戦で攻守の圧倒的な強さを見せた浦和は、前節に引き続き、ストライカーを配置しない4-2-3-1の布陣で臨み、ワントップにはFW江坂任、トップ下にFW小泉佳穂が入った。
自信を持って敵地に乗り込んだ浦和だったが、試合は開始早々に動いた。相手のロングボールからDFラインの背後を突かれると、DF酒井宏樹の対応が間に合わず、いきなり失点。“開始36秒”で先制を許した。
しかし、失点後も浦和は落ち着いてボールを保持し、攻撃を組み立てていく。すると、前半アディショナルタイム、相手のペナルティエリア付近でのパス回しから、最後はMF平野佑一からのスルーパスを受けた酒井がネットを揺らした。ここは一旦オフサイドの判定となるが、VARオンリーレビューの結果、ゴールが認められ、同点に追いついて前半を折り返した。
後半21分にはMF関根貴大のシュートのこぼれ球をゴール前で待ち構えていた江坂が流し込んで、逆転に成功。相手の追加点は許さず、浦和が2-1で白星を飾り、リーグ戦3連勝となった。
■酒井「時間があっという間に感じた」
この夏に浦和に移籍してきた酒井にとって、Jリーグでのゴールはおよそ9年半ぶり。そして、これが移籍後初ゴールとなった。
しかし、酒井は試合後の会見で、開口一番に「自分のミスで開始早々に失点してしまい、ゲームプランが崩れてしまった」と、反省の弁を述べた。ゴールシーンについては、「(VARの介入後に得点が認められたため)できればゴールの後にすぐに喜びたかったところではありましたが、僕のミスで失点してしまったので、その分、あの1点が大きなものになったし、試合を振り出しに戻せてよかった」と、笑顔を見せた。
また、今夏にFC東京に電撃復帰したDF長友佑都が左SBで先発し、浦和の右SBを務める酒井と長友との“日本代表マッチアップ”が試合前から注目されていたが、その手応えについては意外な答えを口にした。
「時間があっという間に感じた。(前半の)入りが(開始直後に失点するという)入りだったので、自分のミスを取り返さないといけないという気持ちもあり、2失点目を与えてはいけないというとても難しいバランスだったので、時間が経つのがとても早く感じました」と、苦笑いをしながらその舞台裏を明かした。
試合開始直後のミスを引きずらず、自身が同点ゴールを決めることでチームの逆転勝利に貢献した酒井について、指揮官やチームメイトも絶賛の言葉を口にした。
■試合結果
FC東京 1―2 浦和レッズ
■得点
1分 田川亨介(FC東京)
46分 酒井宏樹(浦和レッズ)
66分 江坂任(浦和レッズ)