2年ぶり4回目となる男子トップ選手たちによる団体戦「レーバー・カップ」(…

2年ぶり4回目となる男子トップ選手たちによる団体戦「レーバー・カップ」(アメリカ・ボストン/9月24日~26日/室内ハードコート)がついに開幕。現地24日に大会1日目の4試合が行われ、3連覇中のチーム・ヨーロッパ(欧州選抜)がトータルポイント3-1で先行している。【実際の動画】観客からスタンディングオベーションのフェデラー【動画】大会1日目のベストプレー「マッチポイントで24本のロングラリー」

長らくチーム・ヨーロッパを引っ張ってきたものの、今年は怪我で出場できなかったロジャー・フェデラー(スイス)がスタンドに登場し、会場からスタンディングオベーションで迎えられた。

そんなフェデラーも見守る中、まずシングルス3試合でチーム・ヨーロッパが3連勝。キャスパー・ルード(ノルウェー)がライリー・オペルカ(アメリカ)をストレートで破ると、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)がディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)をそれぞれ3セットの末に下した。とはいえ、チーム・ワールド(世界選抜)も2試合目と3試合目では先にセットを奪うなど、接戦を繰り広げた。

特にベレッティーニとオジェ アリアシムが一進一退の攻防を見せた2試合目は、ベレッティーニが最後は強烈なフォアハンドを決めて6-7(3)、7-5、[10-8]で競り勝ったが、大会史上最長試合(2時間52分)に。試合後、ベレッティーニは「とにかくハードな試合だけど、戦い続けたよ。フェリックスはすごく調子が良くて僕にチャンスを与えてくれなかった。でも僕は自分のためだけじゃなくチームのために戦ったんだ。普段とは違うエネルギーが感じられて、素晴らしい気分だったね」と述べている。

そしてこの日最後の試合となったダブルスでは、ベレッティーニ/アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)ペアにデニス・シャポバロフ(カナダ)/ジョン・イズナー(アメリカ)ペアが4-6、7-6(2)、[10-1]と逆転勝利。チーム・ワールドに待望の白星をもたらしたのは、この4人の中で最もダブルスでの実績があるイズナー。ビッグサーバーとして知られる彼がリターンでも活躍したこともあり、シャポバロフ/イズナー組は第2セットをタイブレークの末に取ると、その勢いのまま続く10ポイントマッチタイブレークでは8ポイントを連取し、2日目以降に希望をつなぐ勝利を手にした。

この大会では、普段はライバルとして戦っている選手たちがチームメイトとして支え合う姿が見られる点も魅力の一つ。これまで何度もこの大会で顔を合わせている面々が多いチーム・ワールドは、真夜中近くまで続いた第4試合でも全員がチームに声援を送ったほか、試合中には戦術について積極的に意見を交わしていた。一方のチーム・ヨーロッパは、チームメンバー6人のうちズベレフとステファノス・チチパス(ギリシャ)を除く4人が初参戦という経験不足が響くかと思われたが、「ステファノスとサーシャ(ズベレフ)がこの大会でプレーした経験から得た知識をチームでのディナーの時に教えてくれた」とルードが話すように、チーム内でサポートできているようだ。ルードは試合中にもズベレフからアドバイスをもらっており、ルブレフも「チームメイトたちが、大丈夫だから焦るな、まだやれるといった言葉をかけてくれた」と話している。

翌日のカードも発表されており、シングルスの1試合目ではチチパスとニック・キリオス(オーストラリア)が激突。以降はズベレフとイズナー、ダニール・メドベージェフ(ロシア)とシャポバロフが対戦。そして最後のダブルスでは、ルブレフ/チチパス組とイズナー/キリオス組が顔を合わせる。一勝につき2ポイントが得られる2日目、両チームはどれだけポイントを積み上げることができるだろうか。

◇   ◇   ◇

【レーバー・カップのルール】

「レーバー・カップ」は、青いウェアの「チーム・ヨーロッパ」(欧州選抜)と赤いウェアの「チーム・ワールド」(世界選抜)の2チームに分かれてのチーム対抗戦。大会初日は一試合勝利で1ポイント、2日目は2ポイント、最終3日目は3ポイントを獲得するルール。3日間で計12試合(各日シングルス3試合・ダブルス1試合)を行い、13ポイント以上積み重ねたチームが勝利となる。(もし計12試合でトータルポイント12-12のイーブンとなった場合、ダブルス1試合を追加で行って勝敗を決する)

【レーバー・カップ 初日の試合結果】

◆トータルポイント

「チーム・ヨーロッパ」3-1「チーム・ワールド」

※下記カードはすべて左が「チーム・ヨーロッパ」で右が「チーム・ワールド」

第1試合(シングルス)

〇キャスパー・ルード(ノルウェー) 6-3 7-6(4) ●ライリー・オペルカ(アメリカ)

第2試合(シングルス)

〇マッテオ・ベレッティーニ(イタリア) 6-7(3) 7-5 [10-8] ●フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)

第3試合(シングルス)

〇アンドレイ・ルブレフ(ロシア) 4-6 6-3 [11-9] ●ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)

第4試合(ダブルス)

●マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)/アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ) 6-4 6-7(2) [1-10] 〇デニス・シャポバロフ(カナダ)/ジョン・イズナー(アメリカ)

【レーバー・カップ 両チームのメンバー】

◆「チーム・ヨーロッパ」

キャプテン:ビヨン・ボルグ(スウェーデン)

ダニール・メドベージェフ(ロシア)

ステファノス・チチパス(ギリシャ)

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)

アンドレイ・ルブレフ(ロシア)

マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)

キャスパー・ルード(ノルウェー)

フェリシアーノ・ロペス(スペイン)※控えの選手

◆「チーム・ワールド」

キャプテン:ジョン・マッケンロー(アメリカ)

フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)

デニス・シャポバロフ(カナダ)

ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)

ライリー・オペルカ(アメリカ)

ジョン・イズナー(アメリカ)

ニック・キリオス(オーストラリア)

ジャック・ソック(アメリカ)※控えの選手

(テニスデイリー編集部)

※写真は「レーバー・カップ」でのイズナー(左)とシャポバロフ(右)

(Photo by Adam Glanzman/Getty Images for Laver Cup)