8月以来好調を維持している浦和レッズではあるが、一つの問題点は得点が1試合で2点止まりだったことだ。無失点で乗り切っ…

 8月以来好調を維持している浦和レッズではあるが、一つの問題点は得点が1試合で2点止まりだったことだ。無失点で乗り切って勝利を重ねているが、「ウノゼロ」は浦和には似合わない。

 そして、この連勝中の対戦相手は下位チームが多かった。8月の最初の試合で北海道コンサドーレ札幌に敗れた後、対戦相手はサガン鳥栖徳島ヴォルティスサンフレッチェ広島湘南ベルマーレ横浜FCセレッソ大阪である。いずれも下位チームか、調子が上がらずに苦しんでいるチームばかりだ。上位の攻撃力の高い相手では、そう簡単に失点ゼロを維持することはできないだろう。

 ルヴァンカップ準々決勝では、浦和は強豪中の強豪、川崎フロンターレを退けて準決勝進出を決めた。だが、試合は1-1、3-3の引き分けであって、浦和が勝利しているわけではない。また、セカンドレグでは87分と90+4分の連続ゴールで追い付いたものの、87分のゴールは相手のGKとDFのクリアミスをキャスパー・ユンカーがそのシュート技術で決めたものだったし、アディショナルタイムの得点はCKからの混戦でFWとして投入された槙野智章が押し込んだもの。かなり幸運にも恵まれたものだった。

 そもそも、この時の川崎は三笘薫田中碧がチームを去り、守備の中心だった谷口彰悟を故障で欠いており、山根視来日本代表に招集されて不在。浦和とのファーストレグでCBの車屋紳太郎ジェジエウが負傷してしまうという最悪の状況だった(ジェジエウはセカンドレグで途中交代出場)。

■ロドリゲス監督はさらにメンバーをいじるのか?

 今後の日程を見ると、10月にはヴィッセル神戸との試合があるし、11月には川崎、鹿島アントラーズ横浜F・マリノスとの3連戦が控えている。この11月の強豪との3連戦は、来シーズンの浦和を占う上での試金石となるのではないだろうか。

 それまでの1カ月をかけて現在のメンバー構成を維持してチーム力をさらに上げ、得点力を高めていくことができるのか? それとも、リカルド・ロドリゲス監督は好調であるにもかかわらず、さらにチームをいじり、変化させ続けるのか?

 浦和は11月に強豪チーム相手に勝ち切ることができるのだろうか?

 もし、そこで勝利することができれば、ロドリゲス監督もその時点でのメンバー構成を最終的な回答と考えるだろうし(シーズンオフでの補強もあるだろうが)、来シーズンの浦和の姿が見えてくる。

 逆に、もし11月の強豪3連戦で勝てなかったとしても、内容さえ良ければそれはそれで来シーズンは見えてくる。

■たとえ強豪相手に勝てなくとも…

 もし強豪相手に勝てなかった場合に注目したいのは、残り試合でロドリゲス監督が完成に近づいていたチームをそのままの形で維持するのか、だ。それとも、敗戦を受けてまたもチームを大幅に変更することになるのか……。

 もし、敗戦にもかかわらずチーム構成を変えずに戦うのであれば、それが来シーズンの浦和のベースということなのだろう。だが、もしロドリゲス監督が再びチームをいじってくるとすれば、来シーズンに向けての見通しが立たないことになる(そうなると、未知数が大きくなりすぎるため浦和を来季の優勝候補に推すことは難しくなる)。

 ただ、いずれにしても、浦和レッズは新しいチームを作るための大きな変革期にあり、また選手の個性が際立った試合をしている。浦和が最も目を離したくないチームの一つであることは間違いない。

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