現地時間の9月19日 クライミング世界選手権(ロシア・モスクワ)のボルダリング男子決勝が行われ、日本の藤井快(TEAM au) が1位、楢崎智亜(TEAM au) が2位となり、日本勢が金・銀メダルを独占した。藤井の世界選手権でのメダル獲得…

現地時間の9月19日 クライミング世界選手権(ロシア・モスクワ)のボルダリング男子決勝が行われ、日本の藤井快(TEAM au) が1位、楢崎智亜(TEAM au) が2位となり、日本勢が金・銀メダルを独占した。藤井の世界選手権でのメダル獲得は初となる。


© Dimitris Tosidis/IFSC. 

優勝した藤井は決勝の4課題を全て完登し、圧巻のパフォーマンスを見せた。抜群の安定感でパリ五輪へ向けて素晴らしいスタートを切るかたちとなった。

世界選手権二連覇を狙う楢崎は3つの完登、最終課題では一撃で2位の座を守った。ボルダリング男子は最後までこの2人が上位争いを牽引し、日本男子ボルダリングのレベルの高さを発揮した。3位にはマニュエル・コルニュ(フランス)が入った。


© Jan Virt/IFSC.

日本勢の女子からは伊藤ふたば、中村真緒、谷井菜月の3人が女子準決勝に出場。しかし日本女子は伊藤ふたばの13位が最高で、決勝進出はならなかった。

また現地時間の9月21日にはリード種目の決勝が行われ、男子はオーストリアのヤコブ・シューベルトが3度目の優勝。女子は韓国のソ・チェヒョンが初優勝を飾った。

日本男子は楢崎智亜、緒方良行が決勝進出。女子では谷井菜月が日本勢でただ一人決勝に進出した。 結果は、楢崎が5位、緒方が7位、女子は谷井が6位に入り、日本勢は惜しくも表彰台には届かなかった。

【安井 博志(日本代表ヘッドコーチ)コメント】

男子ボルダリングは金・銀メダルという素晴らしい結果で終われたことを嬉しく思います。優勝の藤井は決勝4課題全てを完登し、圧巻のパフォーマンスでした。これまでWCでは何度も優勝していたものの世界選手権では初メダルとなり、本人にとっても大きな自信になったと思います。
2位の楢崎は東京五輪が終わってから1ヶ月半しかなく心身の疲労がまだ残っている中でしたが、見事にメダルを獲得できました。本人は優勝を狙っていたので納得いかない部分はあると思うが、来シーズンに向けて前向きにスタートできるパフォーマンスが全ラウンドで見られました。
我々にとっては4大会連続日本人選手の優勝となり、素晴らしい成果でした。
またリード種目では男女で3名が決勝進出したがメダル獲得には至らなかった。
今大会がパリ五輪へ向けた第1歩として意味ある挑戦になったと思っています。今回の反省を活かし、勝ち切れる強く魅力あるチーム作りを目指します。

【日本人大会リザルト】

ボルダリング種目

1位:藤井 快(TEAM au)
2位:楢崎 智亜(TEAM au)
8位:緒方 良行(ホリプロ)
10位:高田 知尭(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
21位:天笠 颯太(日本大学)
35位:今泉 結太(茨城県山岳連盟)

※世界選手権4大会連続日本人選手優勝

2016年パリ大会:楢崎智亜2018年インスブルック大会:原田 海2019年八王子大会:楢崎智亜2021年モスクワ大会:藤井快

リード種目

男子
5位:楢崎 智亜(TEAM au)
7位:緒方 良行(ホリプロ)
12位:吉田 智音(奈良県立青翔高等学校)
13位:藤井 快(TEAM au)
21位:高田 知尭(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)

女子
6位:谷井 菜月(橿原学院高等学校)
10位:阿部 桃子(相模女子大学)
13位:中川 瑠(金蘭会高等学校)
44位:小池 はな(川口市立高等学校)

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