ヤクルト村上宗隆内野手(21)がプロ野球史上最年少で通算100本塁打に到達した。19日広島戦(神宮)で右翼席に今季35…
ヤクルト村上宗隆内野手(21)がプロ野球史上最年少で通算100本塁打に到達した。19日広島戦(神宮)で右翼席に今季35号を放ち、西武清原(89年)の21歳9か月を抜く、21歳7か月での達成となった。
【通算100本塁打の年少記録】※=現役
1、村上宗隆※(ヤクルト)21歳7カ月(21年)
2、清原和博(西武)21歳9カ月(89年)
3、中西太(西鉄)22歳3カ月(55年)
4、松井秀喜(巨人)22歳10カ月(97年)
5、張本勲(東映)23歳0カ月(63年)
6、王貞治(巨人)23歳2カ月(63年)
7、豊田泰光(西鉄)23歳4カ月(58年)
8、土井正博(近鉄)23歳5カ月(67年)
9、掛布雅之(阪神)23歳11カ月(79年)
10、山田哲人※(ヤクルト)23歳0カ月(63年)
高卒で早くから本塁打をかっ飛ばすような選手だけに、上位はいずれもスーパースターばかり。現役では、チーム先輩の「トリプルスリー男」山田でも23歳での到達。データでは将来の活躍に太鼓判を押されたようなもので、若き21歳主砲の未来は明るい。
村上が活躍すればするほど、比較対象として名を挙げられる運命にあるのが日本ハム清宮幸太郎(21)だ。2017年ドラフトで、ともに高卒で1位入団したが、村上は清宮の「外れ1位」だった。7球団にドラフト1位指名を受け、期待度も注目度も群を抜いていた清宮は現在、2軍で伸び悩みが続いており、プロ入り前後で立場は逆転した。
偶然か、2人の本塁打と給料の関係がリンクしている。100本塁打で今季推定年俸1億円の村上に対し、清宮は1軍通算21本塁打で年俸2200万円。1発100万円などと単純計算できるものではないが、本塁打も年俸も約「5倍」の差がついたデータは興味深い。
村上は2年目にブレークした。1年目の18年は1本塁打だけ。19年に36本塁打を放って新人王を獲得した。シーズン最多三振記録のおまけもついたが、失敗を糧に1軍レベルの投手に慣れ、飛躍のきっかけをつかんだ。ヤクルトの我慢強い起用にこたえるように、スケールの大きな長距離砲へと変貌を遂げた。
村上が歴史に名を刻むメモリアル弾を放ったこの日、清宮にも本塁打が飛び出した。といっても、試合はイースタンDeNA戦。リーグ2位の17号も、2軍ではむなしい。主砲の中田翔をトレードで放出した日本ハムは、最下位のシーズン終盤とあって若手起用を進めているが、清宮には今季1度も1軍招集の声ががかからない。
チャンスを与えられていないかと言えば、そうでもない。高校通算111本塁打の長打力を期待され、1年目から1軍で経験を積む機会に恵まれた。それでも結果は通算230試合出場で3年連続7本塁打にとどまった。迷いのないフルスイングで1軍チャンスを逃さなかった村上とは対照的だった。
高卒野手は育成に時間がかかるといわれるだけに、早くから本塁打を量産できる選手が出ること自体珍しい。チーム不動の4番へと成長した村上は侍ジャパンに選ばれ、東京五輪決勝でも本塁打を放って金メダル獲得に貢献。優勝争いにタイトル争いと、今オフの年俸大幅アップは間違いない。
村上の進化が著しいばかりに、清宮が停滞しているようにみえる。同期ライバルに先を越され、大きく水をあけられた清宮。幻のアーチ競演を、1軍で実現させたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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