ステップ・アップ・ツアー山陽新聞レディース 女子ゴルフの下部ツアーに相当する「ステップ・アップ・ツアー」の山陽新聞レディース最終ラウンド(R)が19日、岡山・東児が丘マリンヒルズGC(6367ヤード、パー72)で行われた。単独首位スタートの…
ステップ・アップ・ツアー山陽新聞レディース
女子ゴルフの下部ツアーに相当する「ステップ・アップ・ツアー」の山陽新聞レディース最終ラウンド(R)が19日、岡山・東児が丘マリンヒルズGC(6367ヤード、パー72)で行われた。単独首位スタートの19歳・岩井明愛(あきえ)は6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算8アンダー。2位に1打差で初優勝を飾った。
同ツアーの前戦・カストロールレディース(1~3日)では、双子の妹・千怜(ちさと)が初優勝。レギュラーツアーも含め、国内では史上初の姉妹2試合連続優勝を成し遂げた。千怜は5オーバーで54位。明愛は優勝会見で、前戦で優勝した千怜から「とにかく強気でプレーした」ことを聞かされ、この快挙に繋げたことを明かした。
優勝会見の一問一答は以下の通り。
――プロ初優勝を飾った率直な感想は。
「すごくうれしいです」
――最終18番で見せた水切りショットは、どういう心境で挑戦したのですか。
「第2打はエッジまで176ヤードでした。5番アイアンで打ちましたが、ドローがうまくかからなくて、池に入ってしまいました。ただ、(池の中に)ボールが見えたので、(第3打は)『いける』と思いました」
――第3打は池から出せませんでしたが。
「出ませんでしたが、感触がありましたし、ボールのある位置が(水面から)浅くなっていたので『次はいける』と思って、また打ちました」
――優勝インタビューで「水切りショットは初めて」と言っていましたが。
「はい。でも、チャレンジすることが大好きなので(笑)。『これでうまくやったら、かっこいいな』とも思いました。2位と3打差があったのもありました」
――池から出せるイメージはありましたか。
「ボールまでクラブが届くか分からなかったのですが、振ればいくかなと思いました」
――最終ホールで第2打をレイアップする考えは。
「なかったですね。でも、第2打がうまくいかなくて(池に入って)良かったです。ウォーターショットで、皆さんが楽しんでくださったので」
――水の抵抗は。
「思ったよりすごかったですね」
妹の初Vに発奮「ちょっと悔しかったのですが、自分も早く勝とうと」
――16番のチップインバーディーは。
「ラフも深かったのですが、打ってみたら、いい感じでボールが上がりました。流れが良くない状況だったので、うれしかったです」
――勝利を確信していましたか。
「いえ、前半は(架空の相手を作って)まだ上に3打差だから、『頑張らなければ』と思ってプレーしていました。(後半も2位の)永嶋花音さんがいいプレーをしていたので、分からなかったです。最後はたたいてしまったので、(優勝)パットを入れた時も『並んだのかも』と思って、ガッツポーズができませんでした」
――昨日言った通り、最後まで強気でできましたね。
「最後まで笑顔でできたと思います。今の自分は、このような感じで『リラックスして楽しむ』ことがいいのかなと思いました」
――妹の千怜さんに続いてのツインズ優勝です。
「そうですね。(前戦の後、逆転優勝を飾った)千怜に『最終日はどんな気持ちだった』と聞いたら、『とにかく強気だったよ』と言っていたので、私も楽しみながらそうしようと思いました」
――今後の目標は。
「来季のためにQT(ツアー予選会)を受けますが、その前にレギュラーツアーで優勝したいです」
――千怜さんのプレーでうらやましいところは。
「パターの距離感が良くて、優しいタッチで打てるところです」
――前の試合で千怜さんが優勝して、悔しい気持ちは。
「ちょっと、悔しかったのですが、自分も早く勝とうと思いました」
――将来的な目標は。
「海外5大メジャーで優勝したいのですが、それまでに国内ツアーで何勝もしたいです」
〇女子ゴルフ姉妹優勝 国内女子ツアーでの姉妹優勝は、福嶋晃子、浩子と堀奈津佳、琴音の2組(ともにレギュラーツアー)。琴音は今年7月、ニッポンハム・レディースで初優勝を飾った。JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のプロテストに合格した双子姉妹は、岩井姉妹で3組目だが、姉妹優勝の例はなかった。(THE ANSWER編集部)